第4話
「やってられないけど、やってみたいわ…」
玉雪や兄弟たちは心配してくれたし、大盟にも掛け合ってくれた。『無茶を言うな』『迷夜の望まないことはするな』と。白夜は『あたしの惚れた男はほんのり悪い男で、でも、そこが格好良いと思ったのよね。だから、その男とあたしの間に産まれたあんたは、諦めて従いなさい』と、激励なのか何なのか、謎の言葉で終わらせた。
最終的には、迷夜が自分で決めた。
話をそう持って行かれた感はある。だが、『最高傑作』を見てみたいのと、父の未練の行方。やはり気になる。…自分は何らかの答えを出せるだろうか。
「そろそろ着くようね」
屋敷の侍女で、付いて来てくれた梢花をそっと揺すり起こす。
馬車の外はどのくらい花が咲いているだろうか。
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