短編小説集
エス
ブルーライト
深夜1時。時計の秒針がカチカチと煩く動いている。周りが何も見えない暗い部屋の中、小さな画面から映し出されるブルーライトが僕の目を照らしていた。
この光でできた糸だけが僕をまっすぐ見てくれている。それがどんなに頼りないくらい弱く汚い光だったとしても、
だから僕は
一生このままだったとしても、そこが幸せなのであれば僕はそれでいい。例えそこが地獄であっても、他に光がなければどうしようもない。
だから今日も、僕はブルーライトを浴びた。
短編小説集 エス @_escape_
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