作者が愚痴と性癖を述べるだけの話

草田蜜柑

曇り系キャラが好き

闇のあるキャラが好きです。

過去に暗い秘密があったり、そうした過去を引き摺って歪な心を抱えたまま苦しんでる系キャラが好きです。


一見明るくて天真爛漫なのに心根は闇が深くて誰も信用してなくて、みたいなキャラが大好物です。


物語のキャラは、多くは何かしら悩みや欠点を抱え、それに苦しみながら最後に克服して成長する、という展開が多いです。


それは物語として必要な展開です。

何かしら悩みや秘密を抱えているにも関わらず、それを克服せずにエンディングなんて迎えたら物語として落第点だと思います。


例えば、過去の人間関係がトラウマになって人見知りなった女の子が主人公であれば、そのトラウマを克服し、友人を作る事でハッピーエンドとなります。


しかし、そうした物語で作者個人が面白いと感じるのは、主人公がどんな経緯で心に傷を負ったか、その傷に苦しみ、葛藤を抱えているかという描写の部分なのです。


もちろん、そのままトラウマを克服出来ないまま永遠に一人ぼっちで生きるとなればそれはバッドエンドとなってしまう為、トラウマや傷からの回復は絶対的に大切なのですが。


嫌な言い方となりますが、そうした曇ったキャラというのは、トラウマを克服した途端、私の中ではありふれた平凡なキャラに成り下がってしまいます。


人間関係を恐れる人見知りな女の子が友達を作って周りと積極的に関わるようになればそれは成長ですが、それはただのリア充です。

ただの普通の女の子です。


大切な何かが欠けた歪なキャラは、歪さを直してしまえば普通の人なのです。


誤解をしてほしくないのは、作者はハッピーエンド厨です。


主人公や主人公の周りの人達は幸せな結末が訪れる事を望みますし、曇り展開は好きでも死亡ネタは好きではありません。


ハッピーエンドは好きだけど、曇り属性キャラも好きなんです。

だけどハッピーエンドになるという事は曇りキャラが晴れキャラになるという事なんです。


我ながら難儀だと思います。


異世界物とかで、裏切りなどが原因で一人ぼっちになった主人公が心を歪ませながら頑張る姿が好きです。

しかし、そんな主人公はすぐに多くのヒロインと出会い、囲まれ、愛されます。

そうなるとやはり曇りは薄くなってしまうのです。


物語的には当然の流れなのですが、曇り属性が薄くなると興味が薄れてしまうのは我ながら面倒臭いです。


ネット小説の場合、起承転結の流れが早い事が圧倒的に多いので、曇り展開を入れてもすぐ晴れにしてそこからずっと晴れ、という展開が多いですね。

というか、長々とした曇り展開はこの界隈の読者様には好まれにくいので仕方ありません。

私が少数派閥なのです。


普通の人であれば不幸なキャラを見るより幸せなキャラを見たいと思うはずなので、私は異常です。


美少女のてぇてぇより美少女の喧嘩っぷるが好きな私は少数派閥なのです。


闇好きな私には生き辛い世界だ……(厨二病)


と、山もオチもないですがここで語り終わります。


ここまで読んでくださった心優しい読者様、真にありがとうございます。










考えてみれば、曇りキャラ×曇りキャラの共依存カップルなら曇り属性晴らさないままハッピーエンドにする事可能じゃね?

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