応援コメント

第33話 フック神官長の提言」への応援コメント

  • ペーンの態度と彼を諭すフック神官長の対話が心に残りました。

    物語の中心にあるのは、ハーンの死をきっかけにして変わってしまった人間関係と、そこから生まれる誤解や憤りです。

    ハヅキが、心を込めて世話をしてきたにもかかわらず、ペーンから「治癒魔法を出し惜しみしている悪女」と誤解され、心が離れてしまいます。
    ペーンの怒りには、ハーンを失った深い悲しみと、彼が癒しを求めた対象に対する無意識の期待が見え隠れしています。そのため、彼は葉月に憎しみさえ向けてしまうのです。

    このエピソードで特に印象的なのは、フック神官長の言葉がペーンの心を静かに打つシーンです。
    フックは、ハヅキがどれほど献身的に尽くしてきたかを思い出させ、今のままで死を迎えることへの後悔の可能性を問いかけます。

    フックの言葉がペーンにどう影響を与えるのか、そしてペーンが最終的にどのような結末を選ぶのかに期待を抱かされます。

    また、ハヅキの心情にも共感を覚えます。彼女は、自分の無力感やペーンからの拒絶に耐えながらも、静かに支え続けています。周りの人々が彼女に対して感謝し、認めているのが救いです。

    結末がどのような形で訪れるのか、そして、ペーンがフックの言葉をどう受け入れていくのか気になるところです☆☆☆

    作者からの返信

    朝霧様

    いつもお読みいただきありがとうございます。また、こんなに沢山のコメント(それも長文!)をいただき、感激しています。

    さて物語ですが、生死観は人それぞれで、宗教や育った土地の考え方などで変わってくると思います。それでもやはり未知の「死」に対する恐怖は多少なりともあると考えます。そんな時「どう死にたいか」と考えることが、「どう生きたいか」と言うことにつながる事をフック神官長は伝えたかったと思います。ペーンがこれから「どのように生きたい」と願ったのか、お読みいただければと思います。