ランダムでスキルを選んだらソロ向きのスキル構成!仕方ないので、ソロで攻略の最前線を突き進む

タツキチ

伝説のソロプレイヤーの始まり

1話 情報入力

「今は23時59分、後1分だ」


 今、僕は最高にワクワクしている。

 なぜなら明日は、夏休み初日、そして数ヶ月前から楽しみにしてたVRMMO、INFINITE WORLD ONLINEのリリース日だからだ。


「VRゴーグルの準備完了、よしっ」


 僕は時間が0時になったのを確認して、VRゴーグルを着用した。




~~~




《ログイン完了》


 やっぱり最近のVR技術って凄いよな、現実のように体が動くし、時間は現実の何倍もの速度で進んでても、体感時間は現実といっしょだし、このゲームはたしか4倍だったな。


《情報入力を開始します、プレイヤーネームを回答してください》


 安直だけど、本名の柊真しゅうまから名前をとって、シュウにしよう。


《誕生日と性別を回答してください》


 これは現実通りに、1月24日、男、入力完了。


《種族を選んでください》


(ヒューマン)全体的にスキルを少し覚えやすい。

(エルフ)魔力上限と魔法攻撃力が2倍になる、攻撃力と精神力上限が1/2になる、魔法系のスキルを覚えやすい。

(ドワーフ)防御力と精神力上限が2倍になる、魔力上限と魔法攻撃力が1/2になる、生産系スキルを覚えやすい。

(獣人)攻撃力と俊敏が2倍になる、防御力と魔法防御力が1/2になる、攻撃系スキルを覚えやすい。


 どれにしよう?

 ......決めた、器用貧乏になるかもだけど、色々やってみたいからヒューマンにしよう。


《体を作成してください》


 体のパーツ凄い多いな、今までやったゲームの中では断トツでいちばんだ。


 そういえば、最近のVRゲームって全体的に現実に似すぎてるせいなのか、現実と体が違うと違和感なんだよな、出来るだけ顔とかも現実に似せてみようかな。

 ......だいぶ時間かかっちゃったけど出来た、入力完了。


《初期ステータスを入力してください》


プレイヤー名 シュウ

種族 ヒューマン

レベル 1(0/10)

生命力 10/10

魔力 10/10

精神力 10/10

攻撃力 1

魔法攻撃力 1

防御力 1

魔法防御力 1

俊敏 1

運 1

SP 30


 種族ヒューマンにしたんだし、全体的にステータス振っとくか。


プレイヤー名 シュウ

種族 ヒューマン

レベル 1(0/10)

生命力 40/40

魔力 40/40

精神力 40/40

攻撃力 5

魔法攻撃力 5

防御力 4

魔法防御力 4

俊敏 5

運 4

SP 0


 出来た、こんな感じかな、入力完了。


《初期スキルを5つ選択してください、初期スキルは効果が強く、そのプレイヤーの根幹となるスキルです》


アクティブスキル

特殊スキル↓

パッシブスキル

能力上昇スキル↓

技術上昇スキル↓

検索 入力してください

ランダム スキルを5つランダムで獲得可能、スキルを完全ランダム書いていないのも含むで1つ獲得可能


 パッと見ただけじゃ分からないけど、下矢印が付いているのを押すと、30種類ほどスキルの種類が出てくる、多いな、体作るのに時間使いすぎたからもうそろそろゲームやりたいけど、やっぱりちゃんと決めた方がいいのかな?......けどやっぱり早くゲームがやりたい!ランダムにしよ、乱数の神様良いスキルをお願いします、ポチっとな。


《了解しました、抽選を開始します。結果が出ました、獲得スキルはこちらです、1番上が完全ランダムのスキルです》


パッシブスキル

孤独なる旅人Lv1(0/10)

レア度 6

説明 パーティーまたは、クランに所属していない時、ステータスが1.5倍上昇する。(繰り上げ)


パッシブスキル

強者に挑みし者Lv1(0/100)

初期スキル

説明 自分以下のレベルの魔物を倒しても経験値を得られない、しかし獲得経験値が2倍になる。(四捨五入)


アクティブスキル

テイムLv1(0/10)

初期スキル

説明 倒す時に使用可能、自分のレベル-敵のレベル+5%の確率で、テイム出来る。

または特殊条件でテイム出来る。

テイムした魔物は、召喚や返還と言った後に、その魔物の名前を言う事で召喚や返還する事が出来る。

必要精神力 敵のレベル×5 召喚量0/3 テイム数0


パッシブスキル

単独の騎士Lv1(0/100)

初期スキル

説明 パーティーで受けなければいけない依頼などを、単独で受けることが出来る。

ソロでパーティー用の依頼などを達成した場合、推奨人数分の報酬を獲得出来る。


パッシブスキル

魔法の心得Lv1(0/100)

初期スキル

説明 魔法使用時に必要な魔力を1/2にする。

魔法の熟練度が2倍の速度で上がる。


アクティブスキル

熟練度上昇量アップLv1(0/10)

初期スキル

説明 使用すると、熟練度上昇量が2倍になる。 効果時間 4時間 クールタイム 4日


 うわぁ~、やっちまった......乱数の神様め、裏切りやがったな。

 僕がオンラインゲームをやる理由の半分くらいは、パーティーでゲームをやるためなのに、ソロ向けじゃないか、このスキル編成。

 ゲームを早くやりたいがためにランダムなんて選ぶんじゃなかった、半分くらい自業自得か、どうしよう?......無理だ、このスキル構成だとパーティーでゲームが出来る気がしない、諦めよ、きっとソロでも楽しいはず。


《以上で情報入力を終了します、シュウ様、INFINITE WORLD ONLINEの世界へ、行ってらっしゃいませ》




~~~




 視界が暗転すると次の瞬間には、目の前に沢山の建物と大勢の人達がいた。


「よしっ、切り替えよう、それにしても凄いよな、最近の仮想空間はほぼ現実じゃないか」


『チュートリアルを開始しますか?』


「もちろん、YES」


『チュートリアルを開始します、まずはステータスを開きましょう、ステータスオープンと言ってみてください』


「ステータスオープン」


プレイヤー名 シュウ

種族 ヒューマン

お金 1000ラント

レベル 1(1/10)

生命力 60/60(40)

魔力 60/60(40)

精神力 60/60(40)

攻撃力 8(5)

魔法攻撃力 8(5)

防御力 6(4)

魔法防御力 6(4)

俊敏 8(5)

運 6(4)

SP 0

アクティブスキル

テイムLv1(0/10)

スキル熟練度上昇Lv1(0/10)

パッシブスキル

孤独なる旅人Lv1(0/10)

強者に挑みし者Lv1(0/100)

単独の騎士

魔法の心得Lv1(0/100)


 ちゃんとスキルのおかげでステータスが上がってる、お金は最初から少し持ってるのか。


『ステータスを開いた常態で書いてあるスキルやステータスなどを押すと説明が見れます』


「分かりました、そういえばスキルって新しく獲得出来ることってあるよね?って答えられないか」


『回答します、一定の条件を満たせば獲得可能です』


「えっ!答えられるんだ!」


『はい、基本的な情報は回答可能です』


「なるほどな、ちなみにだけどスキルの獲得方法はさすがに無理?」


『回答します、基本的に無理です』


「基本的に?まあいいや、今考えても何も出来ないし、じゃあ最後に1つ、スキルのレア度ってなに?」


『回答します、レア度は数字が高ければ高いほどレアになって、効果も高くなります』


「なるほどな、じゃあチュートリアルの続きをお願い」


『はい、次に冒険者ギルドに冒険者登録をしに行きましょう、マップの剣と盾のマークのところにあります』


 位置的には結構近いな、ただリリース日だし人が多い気がする。


『大丈夫です、ほとんどの人が冒険者登録を終えているため、混んでいません』


 ふ~ん、って心読めるの!


『はい』


 いきなりすぎて驚いてしまったけど、頭から直接電気信号を受け取ってる、みたいな事がVRゴーグルの説明書に書いてあったし、心を読めるのも当たり前なんだけど。


 それにしても体を作るのに時間を使いすぎたな、今さらどうにも出来ないけど、とりあえず冒険者ギルドに行こう。




~~~




 少し歩いたらすぐについた、ここが冒険者ギルドなはず。

 扉を開くと、何人かが冒険者登録中だった。


 良かった、僕みたいに情報入力に時間をかけた人が、他にも居たんだな。

 よし、とりあえず開いている受付に行こう。


「すいません、冒険者登録をしに来たのですが」


「はい、ではこちらに手を置いてください」


 言われた通り、謎の水晶みたいなのに手を置くと、自分のゲーム内の顔とニックネーム、それとランク10級(0/100)と書いてあるカードが隣の機械から出てきた。


「はい、発行完了いたしました、ランクに関しての説明は必要ですか?」


「いえ、大丈夫です」


 だいたい予想出来るしね。


「了解いたしました、では依頼に関しての説明は必要ですか?」


「必要です」


「了解いたしました、では依頼に関して説明させていただきますね。入って右側にある掲示板に依頼が貼ってあり、それに冒険者登録証をタッチすると、自分のランクの1つ上のランクの依頼までなら受けることが可能です。依頼は同時に5個まで受けることができ、達成したら冒険者ギルドにくると報酬を獲得することができます。依頼を破棄した場合は報酬金額の半分を罰金として払ってもらいます」


 つまりは、自分が達成出来ないような難しい依頼を受けたら、達成出来る用になるまで依頼の枠を1個分減らすか、罰金を支払わないといけないから、達成出来なさそうな依頼は受けない方が良いのか。 


「では数人で依頼を受け...「いりませんっ」」


 大声で言ってしまったから周りの人達がビックリしているが、仕方ないと思う、今一番気にしている事を言われたんだもの。


「りょ、了解いたしました...」


「すいません大声をだしてしまって、説明ありがとうございました」


『次は何でも良いので依頼を受けて、クリアしましょう』


 依頼か~、どれにしようかな?......良いの見つけた。


 報酬、2000ラント、貢献度50

 内容、ノーマルベアを1体倒そう。

 推奨ランク 9級


 他のに比べて全然報酬が良いし、相手が強すぎるってことはないだろう、多分、推奨ランク9級だし、貢献度はランクを上げるのに必要なんだろうな。


 他にも、

 報酬、300ラント、貢献度15

 内容、薬草(10級)を20本納品しよう。

 推奨ランク 10級

 報酬、300ラント、貢献度15

 内容、魔草(10級)を20本納品しよう。

 報酬、500ラント、貢献度10

 内容、スライムを10体倒そう。

 推奨ランク 10級

 報酬、500ラント、貢献度10

 内容、ラットを5体倒そう。

 推奨ランク 10級

を受けた。


 よしっ、行くか。


 こうして僕は冒険者ギルドの外に出た。




 この時の僕は気付いていなかった、推奨ランクの下に、必要人数や推奨人数が書いてあったことを。


~~~

後書き

誤字脱字などを見つけたらコメントで教えていただけると嬉しいです。


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次の更新予定

2025年1月10日 17:00
2025年1月11日 05:00

ランダムでスキルを選んだらソロ向きのスキル構成!仕方ないので、ソロで攻略の最前線を突き進む タツキチ @tatsukichi0324

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