ゾンビを愛した男の話

暗黒神ゼブラ

ゾンビを愛した男の話

俺は存命寺架和彦(ぞんめいじかわひこ)俺は子供の頃父上が見ていた子供向けゾンビ映画『川上に映る歌姫ゾンビ雨宮姫(あまみやひめ)』を父上に見つからないようにこっそりと見た時からゾンビの魅力の沼にハマってしまった。

ちなみに今はグロいゾンビ映画も観られる。

新作が上映されれば必ず観に行っている。

一昨日はゾンビの恋愛アニメ『甘噛みゾンビ天夏楓(あまなつかえで)は我慢出来ない!?』を観に行った……ありゃあ尊かったなぁ……語彙力が死んじゃうほどやばかった。

そして昨日は『無機物ゾンビ〜命なき者の逆襲〜』という名前の通り無機物がゾンビ化して襲ってくるというものだ。

まあ当然B級のだったけど……そこが結構面白かった。

洗濯機が襲ってきたり……でもチェーンソーのゾンビのシーンはだいぶグロかったけどハリセンのゾンビが襲ったシーンは……笑いが止まらなかった。

今日観ようとしているのは『劇場版オタクゾンビの命を賭けたオタ芸第二幕』だ

第一幕ではゾンビになったオタクの主人公渋巻健間(しぶまきけんま)が人間としての意識を保った状態でゾンビ化する現象、平人(へいにん)ゾンビ現象。名前の由来はゾンビ化した人間だけど平和な人間のようだから平人ゾンビ現象だそうだ。

その平人ゾンビの逆は争人(そうにん)ゾンビ。生き物を襲うが今までのゾンビ映画よりは平和なゾンビ。例えで言うなら争人ゾンビは殺すことはしないが死ぬギリギリまで弄ぶという感じのゾンビだ。

そして平人ゾンビとなった渋巻は同じ平人ゾンビのオタクたちと『全世界オタ芸選手権』に挑むところから始まる青春物だ。

俺はこの作品が映画化されると聞いて観に行くことは決まっていたが泣きはしないだろうと思っていたら……観ていたら……涙が止まらなくなっていた。

俺にとっては感動作と言ってもいい必ず第二幕も観なければと決意させるほどに。

第二幕では渋巻たちが全世界オタ芸選手権に挑んでいる時にその裏の出来事が描かれている。

平人ゾンビ・争人ゾンビを駆逐したい団体『ゾンビを駆逐し隊』がゾンビを殺し始めそれを全世界オタ芸協会会長補佐の入間衞(いりままもる)が『平人ゾンビだけでなく争人ゾンビとも協力出来るはずだ!! 殺すのは間違っている!!』とゾンビを駆逐し隊との全面戦争を巻き起こすところから始まる……これがあらすじだそうだ

まあ俺の場合は席がいらないから助かる……なぜかってそれは……俺もう死んでるし、しかも平人ゾンビに最初になった男だからなぁ

最初になった男だから……危ないとされていた争人ゾンビと変わらないと思われ殺された。

まっ今は映画を楽しまなくちゃあなぁ!!


おしまい

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ゾンビを愛した男の話 暗黒神ゼブラ @ayumu20

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