第1話
───ピーンポーンパーンポーン
芦ケ
あぁまた始まったよ、呼び出したところで、いつも言う事はかわんないじゃないか、何が楽しくて、あいつらは、俺を呼び出し説教して時間を無駄にするのだろう。俺もお前らも時間の無駄では無いか?
そんなことをぐちぐち思いながら、亮介は職員室へ向かった。扉を開けると、そこには仁王立ちした担任の
「なんで呼び出されたか、わかってるよな。」
亮介は下を向き、頷きだけする。
「また喧嘩か、ったく、懲りない奴だな。」
悪かったな、懲りない奴で。
「今度は何が原因だ?金か?女か?」
今時の教師がそんなことを言っていいのだろうか。喧嘩の原因が金か女かなんて昭和のヤンキー漫画じゃあるまいし。
「いちいち時間を取らせるなよ。どうして合う手間暇をかけさせるんだ?黙ってないで、何とか言ったらどうなんだ。」
「……」
「おい!!」
そう言って、松坂は俺のスマホをいじる手を掴んだ。
「うるせーなカタブツ、その手離せ今すぐ、懲りない奴とか言いつつ、ほんとに懲りてないのは松!」
決まったぁ、、、
「……大丈夫かお前。」
不信がある松坂に背を向け、亮介はその場立ち去った。
誰がために我ゆえに 雨宮ほたる @Ringojamapple
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。誰がために我ゆえにの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます