宮下優吾のメッセージ

覚書

 ・ 宮下くんのスマホに録音されていた

 ・ 聞き取れない部分は、伏せている 


  

 ……ごめん、芦原。俺が間違ってた

 

 会社を離れても無駄だ。――――が―――されてる。アレを――――――と、脳に何かが入り込んでくる。俺が俺――なくな――――――もう、正直、半分くらい怪しい


 今、俺は、あの会社のために何かしたくて仕方ない。はは、笑えるな、どういうことだそりゃ。本当に……今なら、何でもできる気がする。自分で目玉を潰すのも、人を殺すのも、きっと、あと一押しで、本当になんでもできるようになる。

 

 こんなのは、俺じゃない。あの会社には何かがいる、得体のしれない、何かが。それに、都合のいいように、脳を――――――て――――――――が

 

 この録音の後、俺の顔をしたやつが平気な顔でお前のところに来るかもしれない。でも、それは俺じゃない。騙されるな。


 ……ごめん、ごめんな、もっと早く気付けばよかった


 逃げ

    ろ、あし    は    ら

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