第4話

「試験官が暴走してあなたを殺そうとしてきた為、やむなく殺したと?」

「はい。そうです」

「そうですか。あの試験官の試験は確かに不審な事故が多かったですが、、、どうやって倒したのですか?彼は一応ベテラン冒険者だったのですが?」

「それは、相手が殴って来たところにたまたま持っていた鋭い木の枝が上手く刺さったからです」

「なるほど、分かりました。試験官に勝ったと言うことで一応今回の試験は合格です。E級冒険者カードです。ランク制度についてはご存知ですか?」

「すみません、よくわからないので説明してもらってもいいですか?」


あの後様子を見に来た人に事情を説明したんだけど、

罰則とかは無さそうでよかった。


「わかりました、では説明します。ランク制度とはEからSまでのランクがあり、何回か依頼を成功するとランクを上げさせて頂きます。ランクによって受けられる依頼が変わります。自分のランクの1つ上の依頼まで受けることが出来ます。依頼はそこの掲示板にあるので、依頼の書いた紙を持って受付まで来てください」

「わかりました!説明ありがとうございます。いい依頼があるか見てきます!」


ここが掲示板か、いろんな依頼があるな。えっと、今のランクがEだからDランクまで受けれるな。まぁ、でも最初だし、手頃なやつにしとくか。

これにしよ!スライム5匹の討伐。銀貨3枚か、銀貨3枚ってどのくらいだ?りんごが一個大体、大銅貨1枚と銅貨3枚だったから銅貨1枚で大体10円で大銅貨は100円ってところか。他もそんな感じだろう。

とりあえず、スライムがどこにいるか聞いて初任務にいこうかな!


受付の人が言っていたところはこの辺か?

おっと、やっと見つけた。スライムはこの辺じゃ1番弱いモンスターらしいが一応気をつけて行こう!

先手必勝!

「死ねぇーー!」

あっ、やべー、つまづいた!

「いて!ってあれ、スライムどこ行った?

 、、、まさか、今ので死んだのか?何がなんでも弱すぎだろ!まぁ、だったら初任務も余裕かな?

次のスライムが現れた、、、って銀色のスライムじゃねぇか!これはよくある経験値が多くもらえるレアいやつじゃん!って速攻で逃げやがった!

「待ちやがれこの野郎!」


と、追いかけてみたものの。

、、、ここどこ?ドデカい洞窟に入って行ったんだけど、入っていいの?めっちゃ暗いし、ちょっと怖いんだけど。

「お、お邪魔しまーす、メタルスライムさんいますか?

「って、こんなところに宝箱あんじゃん!それ絶対罠だけど、とても中身が気になるのであけまーす」

ガチャ!

「うわ、なんだこれ、手袋?って、手が勝手に!

なんだこれ、はずれねー!」

(おい人間!)

「うわっ!頭に声が!」

(俺は、この手袋に封印された悪魔だ!)

「悪魔?封印?この手袋に?」

(そうだ、俺は封印されてもう500年がたった。その間飯を食ってない、そろそろ死ぬ。だからおれを助けろ!)

「でもお前、封印されるようなことしたんだろ?」

(あぁ、でも飯を食っても封印からは出られないから、

飯だけでいいから食わせてくれ!)

「うーん、でもなぁ?」

(定期的に飯を食わせてくれたらお前に力をやろう!)

「マジか?いや、それでも、」

(そういえば、俺が死んだら手袋は大爆発するんだよなー)

「う、嘘だね、だったらそれを最初に言ってないとおかしいだろ」

(忘れてたんだよ、それもともおれと一緒に死ぬか?)

「わ、分かった。どうすればいい?」

(魔物を殺せ、そうして死骸に手をかざせばいい!)

「分かった」

(交渉成立だな。お前に俺のスキルをやろう!それは

略奪だ!殺した相手のスキルを奪う!いいスキルだろ?)

「あ、それ知ってる!転○ラのスキルだ!」

(転○ラ?それは知らんが、とにかく試してみよう!)

「それはいいけどスライムでいい?」

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死より怖いものはない‼︎ @kisisora

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