婚約者に懸想した侍女の嫉妬により真の美貌を隠された私を見抜いてくれた彼

主であるヒロインの婚約者に恋慕し、密会する程の仲となり、婚約者がヒロインを毛嫌いする様に、本来兄姉同様容姿端麗であるのに、ド近眼で瓶底眼鏡が欠かせない事もあり、不細工な髪型や化粧を施し、彼女自身もその容姿の残念さを諦めていた。所がとあるパーティーで他国の王太子が、ヒロインのその不細工が意図的であると見抜き真は端麗であると。彼女を嫁にと願うも彼女には婚約者がおり諦めていた所、彼女が彼女の侍女と婚約者との不義を知り、婚約破棄を申し出、双方の親で婚約解消となった事を知り、他国の王太子が彼女に接触して、半ば強引な求婚と自国へ彼女を連れ出す。訪れた国と祖国間に嘗て諍いがあり、祖国へ嫌悪感を抱く国民やら彼に懸想する者の嫉妬を受けながら、真っ直ぐな愛情を注ぐ彼の為、国民に慕われる妃になる努力で、王太子妃となるヒロインの生き様に感動しました。
婚約破棄を受け自堕落する元婚約者のざまぁの描写や虐められた訪問国の侍女を罰する事無く更生されたヒロインの妙にも天晴です。