第2話
「果たして、果たして……。棄却することにします。」
切り裂くような返答が返ってくると、ガーターベルトを身につけた女性は長く呻き声をあげ、再び泣き叫ぼうとした。しかし、裸の女性がそれに気付き、素早く彼女のそばに近寄って口を手で塞いだ。
声を出せなくなると、彼女の目には大きなブドウの粒ほどの涙がたちまち溜まった。
裸の女性はそんな彼女を見て、まるで神ではなく未熟な子供のようだと感じ、諭すような母親の口調で穏やかに説得する。
「あなたたちの世界観に合う子供が、こちらの世界にいるはずがないわ。発展してきた文明が違うもの。そうでしょ?」
「……うぅん。」
とうとう涙を流そうとした瞬間、裸の女性は舌打ちした。そして、頭を左右に振りながら、仕方なくいい考えが浮かんだという素振りを見せた。
「うーん……そうだわ!私たちの世界には仮想ゲームというものが存在するの。もしかしたら、あなたたちの世界と似ているかもしれないわ。そう、これがいいわね!そんなものを専門にしている子たちをプロゲーマーと言ったかしら?つまり、ゲームが上手な子がいいんじゃない?」
「信じてもいいの?……本当に大丈夫なの?こちらの世界で寄生虫と対抗できる人間は本当に数えるほどしかいなかったのよ……。少なくとも私たちの世界の人間よりもはるかに超越した人間でなければならないのに……。」
ガーターベルトを身につけた女性は、裸の女性を信じきれない様子で再度問いかけ、その声には心配だけでなく、さまざまな感情が混じっていた。その感情を裸の女性が感じ取れないはずはなかったが、それでも彼女は不安を和らげるような口調では答えない。
「そうね、保証はできないわ。ゲームをする子供たちの大半は、長所よりも短所が多いの。特に、成熟していない息子や娘が多いわ。」
「そんな子供たちが来たら、死を免れないじゃないの……。子供たちを火の中に押し込むつもり?」
目を丸くするガーターベルトの女性。
それに対して、裸の女性は落ち着いた口調で語る。
「それでも彼らほど変化し、慣れている子供たちはいないわ。多くの短所を覆すほどの一つの長所を持っているし、何より彼らは常に何かを渇望しているわ!……これであなたが望むスタイルじゃない?」
「どうせこちらでも審査をするけど、何人かはリスクが高くて処分せざるを得なかったわ。もうこんなことを続けるのはうんざりよ……。慎重に選んでお願いね。」
ガーターベルトの女性は、思い出したくない記憶がよみがえったのか、悲しい表情を浮かべた。しばらくして、一気に真剣な表情に変わり、こう付け加える。
「私たちの世界の神々は、寄生虫があなたたちの地球から来たと断定しているのよ。私はあなたが犯人ではないと言ったけど……。全然信じてくれないの。」
裸の女性はその言葉を聞いた瞬間、息が荒くなった。
「それなら、わざわざそんな話はしないで。とにかくあなたたちの要求に応えているのはこっちなのよ?あの連中とは話したくもないわ。あなたは特別なの……。あなたまでその話をするつもり?」
その話についてこれ以上話したくない様子で、彼女は長くため息をついた。こうなってしまった以上、裸の女性はガーターベルトの女性に怒りをぶつけようかと考えたが、やはりそれはやめて、不機嫌そうに短く答えるだけにとどめた。
「はあ……疲れたからもう行ってちょうだい。ちゃんとした子供たちを探してみるわ。その後はあなたに任せるわね?本当に疲れた……。」
その真剣な口調に、ガーターベルトの女性は今までの雰囲気とは違って大人しくなった。
彼女は裸の女性が気の毒で、慰めてあげたいと思った。しかし、表情を見ると、それさえも迷惑になりそうなので、やめることにした。これ以上、迷惑をかけるよりも、さっさとその場を去る方が良いと感じた。
「わかった……。じゃあ、もう行くわ。また近いうちに会いましょう……さようなら。」
申し訳なさそうなトーンの声を最後に、実体化していたガーターベルトの女性の姿は再び丸い光に戻った。
やがて、彼女は室内から完全に姿を消した。
室内に一人残された裸の女性は、もう一度ため息をつきながら、「あの子も大変だわ、個人的に訪ねてくるくらいだから、自分の世界をそれだけ愛しているということね?」と言葉を漏らした。
「私はそれほど自分の子供たちを愛していないのに……。それはともかく、向こうで英雄になる子なら、こちらでも大成するはずだけど、惜しいわね。」
地球の神は、体を伸ばしながらそう言い、自己慰めのように静かに続けた。
「うん……そうだわ。むしろこちらの世界の文明で大成できなかった子が、向こうの世界の文明のおかげで大成できると思った方がいいのかもしれないわね。」
クローゼットに向かった裸の女性は、簡単に着られる服を一つ選び、肩にかけた。
そしてすぐに骨董品が積まれている方へと近づき、骨董品の山を掘り始める。数度の動きを繰り返し、拡大鏡と世界地図を取り出した彼女の表情には、どこか不満が見て取れる。消したくても消えないその表情は、理性が本能に勝てないことを物語っている。
「どうせ送るなら、あっちの世界を再興してくれる正しい子供を送りましょう!」
「─と言いたかったけど、それでも腹が立つ。私が寄生虫を送ったって?……最低な連中ね!やっぱりダメだわ、一度や二度ならともかく、なめられるのもほどほどにしてほしいわ。私が送る子供は、世界を丸ごと飲み込み、無惨に!徹底的に!苦痛を与える、三拍子揃った子供よ!友好関係なんてバレなきゃいいんじゃない?」
裸の女性は怒りに耐えきれず、地図に拡大鏡をかざした。
ぎりぎりと歯ぎしりする音が室内に漂っていた静寂をすべて食い尽くす。
どうやら彼女は本気のようだ。
ハンターティーチャー @5252kisama
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