第7話 神の手と幽鬼

 空が白み始める頃、一晩中降り続いた雨はようやく止んだ。

 人々が活動し始める前の静まり返った貧民街で、ルーナはぬかるんだ道を歩いていた。男物のだぼついた質素な服に身を包み、帽子の代わりに鼠色の襤褸布をかぶっている。その斜め後ろをついてくる大柄な男は、裾や袖が若干足りていない服の上に泥色の外套がいとうというちぐはぐな姿だ。


 二人はバラック通りを過ぎ、ひとけのない道を抜け、帝都のはずれのさらに片隅へと向かう。森が近づいてきたあたりでルーナは足を止めた。バラックではなく、石造りの建物がひしめき合う古い街並みがそこにある。


「こっちよ、レムール」

 ルーナは後ろの男に促してから、家の脇を通って裏路地へと入っていく。入り組んだ細い道を歩いていくと、少し鼻がツンとするような匂いが漂ってきた。路地の突き当りには木製のドアが一つ。外の物干しロープで、仄かに湯気の立つサラシや包帯が干されている。


 ルーナはドアに近づき、ノックしながら声をかけた。

「先生、いらっしゃいますか」

 返事はないが、間を置いて内側からドアが開く。溜息をつきながら出てきたのは、腕に大きな木桶を抱えた金髪の小柄な少年だった。不機嫌そうな顔つきだが、青い瞳でルーナを見上げた途端、にこりと人の好さそうな笑顔に変わる。


「なぁんだ、〈幽霊姫〉さんでしたか。珍しいですね、こんな朝早くに」

「開院前に来てしまってごめんなさい、ステラさん。どうしてもノックス先生にお話したいことがあって」

「いいですよ。ボクが叩き起こしてきますから。座って待っていてください」


 どうぞ、とステラに招き入れられる。ふいにレムールがルーナの腕を掴んだ。驚いて振り返れば、獰猛にぎらついた金色の瞳がルーナを見下ろしている。


「……大丈夫、レムール。ここに悪い人はいないわ」

「帝国の人間は誰であろうと敵です。あなたを害さないという保証はない」

「もう何年もお世話になっている診察所よ。警戒しないで」


 手負いの獣じみた双眸をルーナはじっと見つめ返す。睨み合いは先にレムールが折れた。それでも周囲を無作為に刺すような殺気はだだれだ。

 ルーナはレムールの手を引いて診療所に入り、こぢんまりとした待合室で長椅子に腰かけた。今にも剣を抜きそうなレムールをなだめながら隣に座らせる。


 しばらく待っていると、診療所の二階からドタバタと騒がしい足音が聞こえてきた。奥の階段を転がり落ちそうな勢いで降りてきたのは、くたびれた白衣を着ている痩身の中年男だ。だらしなく無精ひげを生やし、寝起きの髪はボサボサで丸眼鏡がズレている。


「おはようございます、ノックス先生」

 立ち上がって挨拶をしたルーナに、ノックスはふらつきながらも陽気に片手を上げた。

「おはよう、〈幽霊姫〉ちゃん。前回の定期健診以来だねぇ。調子はどう?」

「特に変わりは……いえ、その。今日は検診ではなく別件で……」

「別件?――って、うわ!」


 突然ノックスが大声をあげて、どたんと床に尻もちをついた。ついさっきまでルーナの隣にいたはずのレムールが、気づけばノックスの前に立っている。平服姿の騎士は腰に帯びた剣に手をかけ、鋭い目つきで医者を威圧していた。


「ちょっと、レムール!」

「貴様が、姫様の心臓を診ているという町医者か」

 制止も聞かず、レムールは低い声音で問う。ノックスは困惑しきりの顔でルーナを見やった。

「こ、この人、〈幽霊姫〉ちゃんのお知り合い?」

「貴様、その呼び方をやめろ! どいつもこいつも姫様に向かって無礼な口を」

「やめなさい!」

 片手で軽々とノックスの胸倉を掴み上げた騎士に、ルーナは慌てて駆け寄る。「先生を離して」と語気を強めて咎めれば、レムールは渋々と従った。


「げほっ、寝起きだってのにびっくりするなぁ……。この人、キミの熱狂的な信者ファンか何かかい?」

 ノックスは咳き込みながら腰をさする。ルーナが返事に迷っていると、丸眼鏡の奥の目がわずかに細められた。

「それとも、の関係者かな」

 そう問われた途端、またレムールの顔が憎々しげに歪み、肩を怒らせてノックスに掴みかかろうとした。ルーナは寸前で彼の腰に抱き着いて阻止する。


「離してください姫様、こいつは……!」

「先生には最初から事情を明かしているの。他の誰かや軍部に密告するような人じゃないわ。八年も私が見つかっていないのが何よりの証拠でしょう?」


 ぎゅっとしがみついたまま早口でまくしたてれば、息を荒げたレムールの身体から徐々に力が抜けていく。しかし、警戒を解いたわけではないようで、ルーナを背に庇うようにノックスから距離をとった。


 ノックスは気分を害した様子もなく、へらりと笑ってみせる。

「それならそうと言ってちょうだいよ。オジサンとしても、ルーナちゃんがやっと仲間と再会できてひと安心だ。ずっと一人で頑張ってきたもんねぇ」

「先生のご助力のおかげです。この心臓のことも先生にしか相談できませんし」

 ルーナが控えめに微笑むと、レムールの眼光がぎらりと鋭さを増した。ノックスは「ええっと」と気まずそうに頬を掻きながら、少女と騎士を交互に見る。

「そちらさんはまだ何か言いたそうだけど……」


「……姫様の心臓が、あと半年しかもたないというのは真実か?」

 声は荒げずとも、レムールの言葉は煮えたぎるような怒気をはらんでいた。答えによっては容赦なく斬り払うと言わんばかりの気迫を放ち、剣の柄に手を添える。ノックスは「ひぇっ」と情けない悲鳴を上げて壁際に後退り、身を縮こまらせて震えながらレムールを見上げた。

「ご、ごめんよ! ただの町医者でしかないオジサンには治しようがなくてぇ……!」


 またもやレムールが詰め寄ろうとするので、ルーナはすかさず男たちの間に割り込んだ。


「先生を責めないで。私のことはもういいから」

「何をおっしゃいますか、姫様。こんなやぶ医者を庇ってまで……!」

「ノックス先生はやぶじゃないわ。この心臓が特殊すぎて、お医者様の手には負えないだけ。……言ったでしょう? 私はもう、心臓を治したいとは思っていないの」


 駄々をこねる子に言い聞かせるつもりでルーナが説くと、怒りに燃え盛るレムールの目に悲哀が浮かぶ。診療所に向かう前、同じことを伝えたはずだが、いまだに納得できていないようだった。


 ルーナの魔導機構の心臓マギクス・コアを見た後、帝国への激しい憎悪を再燃させたレムールは、またあの暴走状態に陥りかけていた。目につく人間から殺し尽くさんばかりの勢いで住処を飛び出そうとしたので、ルーナはそれを必死に食い止めた。


 なんとか落ち着かせた後、レムールは「医者に会わせてほしい」と懇願してきた。ルーナの主治医の腕を見極めたかったのだろう。家の外で刃傷沙汰にんじょうざたを起こさないことを条件に、彼をここまで連れてきたのだ。


 居たたまれない沈黙が診療所に流れる。そこへ、場違いな明るい鼻歌を歌いながらステラがやってきた。手に持ったトレイの上にはカップが三つ。鼻につく独特な匂いからして薬草茶だと分かる。

「ちょっと先生、患者様を立たせっぱなしじゃないですか。お話するなら座ってくださいよ」

 ステラはずけずけと言い、ノックスのすねを蹴飛ばした。助手から雑に扱われた町医者は慣れた様子で頭を掻くと、「じゃあ、まずお茶にしよっか」と呑気に笑った。



「ルーナちゃんの言うとおり、その魔導機構マギクスは特殊なものでねぇ。帝国が兵器に使っている物とも、そこいらにいる量産型の自律式人形アウトノムとも違う。はっきり言って、こんな魔導機構マギクスは他に見たことがない」


 ルーナたちが座る長椅子の対面で、傾いた古椅子に腰かけたノックスは茶をすすりながら語った。ステラは相変わらず忙しそうに所内を行き来して、開院の準備をしている。


「歯車に油をさして滑りを良くしたり、異物が挟まらないよう掃除したりして対処してきたけど、動力源である魔力結晶の光が年々弱くなってきている。つまり、魔力が尽きようとしているんだ」

「魔力結晶を替えることはできないのか?」

 少し冷静さを取り戻したレムールが訊ねる。目の前の茶には手をつけようとしない。ノックスは力なくかぶりを振った。


「動いている心臓を止めずに交換するのは無理だ。魔力結晶を取り出すには手前の部品を全部外す必要があるから時間もかかる。……まったく、〝神の手〟だか何だか知らないけど、厄介なことをしてくれたもんだよ」

「……誰が姫様にこんな真似をしたのか、貴様は知っているのか!」


 一転してレムールが猛然と立ち上がり、流れるように剣を引き抜いた。ノックスは青ざめて椅子ごとひっくり返りそうになる。


「その外道の名を言え! どこにいようとも引きずり出して八つ裂きにしてくれる!」

「わ、分かった分かった。言いますからオジサンを斬らないでぇ!」


 そのやりとりを見かねたルーナは再び間に入り、レムールから剣を没収し座らせた。騎士の証を奪われた男は、息を荒くしながらも大人しく元の位置に戻る。


「――ルーナちゃんの心臓を作ったのは、たぶん、クオード・ヴェラという魔工技師まこうぎしだ」


 ノックスはずり落ちた丸眼鏡を押し上げてから、神妙な顔つきで話し始めた。


「独創的な魔導機構マギクスを作り出すことで名の知れた天才技師さ。大陸の各地にひょっこり現れては、自分の作った魔導機構マギクスを理想の器に埋め込んで実験する。おそらく八年前は帝国の軍部に紛れ込んでいたんだろうね」


「……そのクオードという技師は、今どこにいる?」

 レムールが地の底から空気を震わせるような重低音を発した。ノックスはたじろぎつつ「残念だけど、それはオジサンにも分からない」と肩を落とす。


「クオードは神出鬼没で、その性別や年齢すら明らかじゃないんだ。分かっているのは、唯一無二の魔導機構マギクスを作ることと、被験者に自分のサインを残していくってことくらい」

「サイン……? まさか」

 驚愕するレムールの視線を受けたルーナは、こくりと小さくうなずいた。


 クオード・ヴェラの被験者である証――それはルーナの背中に刻まれている。昨夜レムールにも見せた、あの焼き印だ。


「クオードの魔導機構マギクスは本人にしか直せない。中身が複雑すぎるのはもちろん、これだけ精密な機構を安定して動かせる魔力結晶なんて、まず手に入らないんだよ」


 ぴりぴりとした雰囲気に気疲れしたのか、ノックスは茶を一気に飲み干して、額に浮いた汗をハンカチで拭う。


「量産型は、人工的に作られたちっちゃな結晶を埋め込むだけ。寿命は長くても三年ってとこ。ルーナちゃんみたいに、一度も結晶を交換せず八年も動き続けるなんて普通はありえない」

 ルーナも当初、「寿命は五年弱が限度だろう」とノックスに言われていたが、その見立てを超えて心臓は今も生きている。


「けど、今年に入ってからかなりガタがきてる」

「……はい」


 ルーナは何度も耳にしてきた話だ。助かるすべがないことや、命の終わりを突きつけられても、今さら動揺はしない。しかしレムールはそうもいかないようで、ぎりぎりと音がしそうなほど強く拳を握りしめている。


「本当に……有効な手段はないのか」


 レムールは低く絞り出すような声で問う。怒りとやるせなさがい交ぜになった金の瞳を向けられ、ノックスは「うーん」と腕を組む。

「延命措置って意味では、心臓に魔力消費をさせないことが一番かな。だからオジサン、歌の仕事はやめたほうがいいって前から言ってたんだよ」

 丸眼鏡越しの視線がレムールの隣に移る。「それは……ごめんなさい」とルーナは肩を縮めてうつむいた。


「……歌うだけで、魔力を消費するのですか?」

 ハッとしたレムールが声色に焦りを浮かべ、ルーナの肩を掴んだ。少し痛いくらいの力だったがルーナは甘んじて受け入れる。

「普段は、心臓にちょっと負荷がかかるだけよ」

「姫様が歌で俺の暴走を止めたときも、〈癒しの歌〉を歌ったときも、確かに魔力を感じました。あれが結晶の魔力だというのなら、俺は――!」

「レムールくん、落ち着いて。……もしかして、ルーナちゃんが今日話したかったのは、その〝暴走〟云々うんぬんのことかい?」


 我に返ったレムールが青ざめた顔をして肩から手を離す。ルーナはノックスに向き直ってうなずき、昨日の劇場であったことを詳細に話した。レムールがかつて王国の騎士だったと説明すれば、「なるほどねぇ」と医者は眉尻を下げる。

「〝呪い〟かぁ。古代魔法が生まれた地なら、そういうこともあるのかもね」


「……テュフォンには古い言い伝えがある。女神フラーマの怒りに触れると、〈灰色の嵐〉という厄災が起こるのだと。俺がその一端であることは、姫様と別れたあの森で八年越しに目覚めたとき、自然と理解できた」


 端然として語られたレムールの話に、ルーナは「えっ」と目を瞠る。てっきり、長らくどこかで治療を受けた末に回復したのだと思っていた。昨夜、彼を介抱したとき、身体の見える範囲には古傷一つも残っていなかった。レムールは横目でルーナを見て、それから視線を自分の膝に落とす。


「ずっと、声が聞こえるのです。死んでいった民たちの怨嗟の声が。……俺は、彼らの〝呪い〟によって蘇り、帝国への復讐を遂げるために生かされている」


 ルーナは、咄嗟に言葉をかけられなかった。彼の内側に別の者たちが存在していると薄々感じてはいたが、いざ本人の口から告げられると哀しみで打ちひしがれそうになる。


 きっと、レムールは己の目で見たのだろう。何もかも失われてしまった故郷の姿を。


 ルーナも風の噂で聞いていた。テュフォン王国の王都は完全に焼け落ち、そこにいた民たちはほとんどが帝国軍に殺されたと。王城も例外ではなく、国王はともに戦った臣下たちとその場で命を落とし、捕らえられた王妃は帝国の処刑場で斬首されたという。


 ルーナは何も見届けることができなかった。家族と仲間の死も、王国の滅びも。気づいたときにはすべてが終わっていた。


 再びの沈黙。重い空気を払拭しようとしたのか、ノックスが取り繕うような明るい口調で「あっ、そういえばさぁ」と切り出した。


「ここ最近、巷で話題になっている〝幽鬼ゆうき〟って知ってる?」

「幽鬼?」


 ルーナとレムールはそろって首をかしげる。聞き馴染みのない単語たが、ルーナはどこかで耳にした気がして記憶をさかのぼった。


「確か、劇場の人たちがそんなことを話していたような……」

「貧民街までとどろいているほどだからねぇ。三ヵ月くらい前からかな。帝都の高級住宅街で、子どもの誘拐と住民の怪死事件が続いてるとか。聞いた噂だと、その幽鬼がなんとなくレムールくんを彷彿とさせるような感じなんだよねぇ」

「……彼を疑っているのですか?」


 ルーナは思わず剣呑な声と表情で問い返していた。自分の軽率な発言に気づいたらしいノックスは、「しまった」という顔で目を泳がせる。


「いやぁ、オジサンも実際に現場や被害者を見たわけじゃないし、よくある怪談話だと思ってたんだよ。でも実際にレムールくんを見ると、ただの噂とも言い切れないかもな~なんて……」


 ノックスはちらりと上目遣いにレムールを見やった。初対面で脅された彼がそう思うのも無理からぬことだろう。だが、ルーナは毅然としてかぶりを振った。


「レムールが私の前に現れたのは、つい昨日のことです。三ヵ月も前から帝都にいたとは思えません」

 そうよね、と念を込めて隣を見れば、やや困惑した顔つきでレムールは首肯した。


「おっしゃるとおり、俺が帝都に来たのは三日ほど前です。そも、三ヵ月前の俺はテュフォンの森で目を覚ましたばかりの頃かと……時間感覚が曖昧だったので、自信はありませんが」


 レムールいわく、目覚めた直後は王都周辺をさまよい、ルーナの居場所に繋がる痕跡を探したという。しかし手がかりは得られず、ひとまず帝国の領地を目指した。道中で八年前の帝国侵攻の結末と、現在に至るまでの情勢など情報を聞き集めたらしい。


「やはり帝国軍の本拠に乗り込むしかないと俺は考えました。ですが、軍部へ突入する前に、どこからか懐かしい歌が聞こえてきて……」


 レムールが《幽霊姫》に気づいたのは、再会する前日のことだった。遠くからルーナを観察し、確証を得てから劇場に現れたようだ。二日前の夜から感じていた妙な視線の正体は彼だったのだろう。


「帝国への復讐はの本望ですが、は一刻も早く姫様をお救いしたかった。ただの一般市民をさらったり殺したりする暇があるなら、先に帝国軍を潰しています」

「キミが犯人じゃないのは分かったけど、幽鬼より物騒だなぁ……」

 ノックスが顔を引き攣らせる。ルーナは「滅多なことを言わないの」とレムールをたしなめてから、町医者に向き直った。


「……先生。その噂について、できるだけ詳しく教えていただけませんか」

「ええ? そんなこと聞いてどうするのさ。まさか幽鬼探しにでも行くつもりかい?」

「はい」

 あっさりと肯定したルーナに、レムールとノックスが同時に目と口を丸くする。


「噂が真実かどうかはともかく、放置すればレムールが疑われるかもしれませんから」

「姫様、俺のことはお気になさらずとも……」

「私が嫌なのよ。故郷の人々を大罪人のように扱われるのは、もうたくさん」


 言葉の端は微かに震えていた。ルーナが膝の上で握りしめた両拳を見て、レムールは悔しげに口をつぐむ。


 二人を交互に見たノックスは、「なんというか、ままならないねぇ」と溜息をつきながら頬を掻いた。

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