第12話 文化祭⑥ ツンデレお兄様

「待て待て、クオリティ高すぎだろ!」


「今年は予算が高かったからな」


「これが高校のクオリティ...。流石だぜ、我がおにぃ!」


「そっか、翠二は生徒会長だからそのへんの事情には詳しいのか......」


「まぁな。ほら、つべこべ言ってると制限時間オーバーするぞ」


「ヤベッ、忘れてた!オーバーしたら景品なくなっちゃう!」





「やっと出られたぁ」


「地味にムズかったわ」


「喜んでもらえたなら何より」


「脱出おめでとうございま〜す!景品の割引チケットで〜す!」


「「「ありがとうございます!」」」


「すごいじゃん!これ全部使えば実質500円分くらいオトクじゃない?」


「やるじゃないか、翠二!」


「予算をフルで回したからな」


「お越しいただき、ありがとうございました〜」


「よしじゃぁ次はどこに行k…」


「いた〜!会長ぉ〜!」


「あ、須崎だ」


「誰それ?」


「生徒会副会長の須崎凜花すざきりんかだ」


「会長ぉ〜、来てたなら言ってくださいよ〜。あれ?この方々は?」


「こっちが姉の琴一、んでこっちが妹の三葉。仲良くしてやってくれ」


「どうも、妹の三葉ですぅ〜。いつも兄がお世話になっておりますぅ〜」


「舞妓さんかよ!」


「どうも、姉の琴一です。以後お見知りおきを」


「真面目エリート演じてるつもりか?」


「はじめまして、生徒会副会長の須崎と申します〜。いつもお二方の話は御兄様の方からよく聞いております!」


「ちょっ、須崎!」


「え!おにぃ、なんて言ってました!?」


「お前、エセ京都弁はどうした!?というかそんな事訊くな!」


「『いつも可愛すぎる姉と妹に絡まれすぎてウザいです(嬉)』と言ってましたよ!」


「まぁ、かわいいーー!翠二ったら、やっぱりツンデレだったのね〜」


「帰ったら思いっきりぎゅーしてあげる!」


「会長、薄っすら気づいてましたが、やっぱりかわいいところあるんですね!」


「穴があったら入りたい............。」


「おや、私はもう行かなくては!それではまた〜」


「須崎さんまたね〜!」


「よし!じゃぁ、おにぃを連れてそろそろ帰りますか!閉会式は出ないんでしょ、ツンデレお兄様?」


「…………出ない。帰ろっか」


「楽しかったな〜!」


「お店が片付けの準備してるの見ると終わったな〜って感じするな〜。私、メイドカフェとかやったけどあれももう3年前なのか〜」


3人共、楽しかった+αな文化祭なのでした。



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デレデレっ娘ちゃんたちが可愛すぎ! 音心みら🍀 @negokoromira

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