脱色朝顔

椿生宗大

Tu me manques.

話すのは大体21時過ぎで

一番じゃないけど特別なんだよって思える距離感を手放したくないよ

今は簡単に会えないから

日常を少し共有するくらいしか

繋ぎ止める方法はないけど

お互い良い気持ちでお話しできてる今が心地良いよ

夜になって暗くなると寂しさを覚えて貴方のチャット画面を開いてしまうよ

静かな月光の存在感と貴方の猫撫で声で独りの夜が壊されるから

今の気持ちに青は似合わない

寝息が聞こえないからこそ信頼を感じられる

心を開いてくれてるのが分かるから僕の甘えん坊が目を覚ます

朝が来るまでの記憶は途切れても一緒の夢を見ているような気がしなくもない

眩しい朝日が頬を叩くことがなくとも

ほらピンクの朝顔が白くなった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

脱色朝顔 椿生宗大 @sotaAKITA1014

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ