第27話
これ、何だと思う?
これね? ●●プルーンの苗木・・・じゃなくて魔貨。
なんかいつの間にか帰ってきた俺の懐に入ってた袋にこれが沢山入っておりましてですね? ひのふの・・・わぁ、30枚もあるぅ。
おいぃ!? 急に金持ちになっちまったんだが!?
これだけあれば・・・世界おいしみ漫遊も夢ではない!!
来たな、来てしまったアルよ、俺ちゃんの時代。
多分これはあれやな? モブ3が助けたお礼にくれたって奴だろうな。あの後どうなったかわからんが、なんか手紙がついててそれによると俺のチートがどっかん! 色々何とかなったので報酬上乗せします! わたし幸せになります!! きらっ☆ミ
って感じでなんとかなったのだろう。いやぁ、恐ろしいね俺のチートは。多分モブ3もあのヒモっぽい奴から自立したのだろう。頑張れよ? 世界には彼氏とか彼女よりも素敵なおいしみがあるのだから。
そうだよ、おいしみだよ。
こんだけあればこの国のおいしみを全て食べても余裕であまっちまうじゃねぇの!
来たな、俺ちゃんの時代(数分ぶり2回目
さて、今の気分はあまいもんだな。酒場で出してもらえるあの1位のおいしみもさ最アンド高ではあるが、やはりおいしみの求道者たるもの、違うおいしみを探さねばならぬ。
世界においしみぞあり!
おいしみがある限り、世界はあり続けると言っても過言ではないな(過言
という訳でおばちゃんにこの辺りで一番美味しいあまいおいしみを売ってる場所を教えてもらうとしよう。おばちゃーん。
※
という訳でやってきました国の中心街! そういや未だにこの国の名前知らねぇや、あっはっはっはっ。ま、どうでもいいですね!
おばちゃんが言うにはここで一番甘くて美味い店は、今俺の目の前にある最高級レストランにあるらしい。
そしてここで一つ問題があります。
この店、まず子供一人じゃ入れねぇ!! 幼女なんぞもってのほか!
更に言うとドレスコードとかいう、あれだ。見た目を最低限良くしないと門前払いとの事だ。つまりは中流階級とかおえらい様専用のお店ってやつやーね。
・・・・無理じゃん!?
俺じゃおいしみ食べられないじゃん!
見ろよ、豪華な入り口前に警備兵みたいなのが居るんだぞ? ここレストランよね? 王宮じゃないわよね?
まぁ、おばちゃんが言うには店には入れないけど、金さえあるのなら警備兵に頼めば菓子類を取り寄せてもらう事も出来るそうな。
ただしくっそ高いし、ここも最低限見た目を良くする必要があるそうだ。
一応商人のおっちゃん達がくれた一張羅っぽいのを着てるが、これで買えるかねぇ? あちこちから見られてるのは多分あれだろう、幼女が何で一人で歩いてるねんという感覚からだろう。
後、俺氏割とかわいいと思うからな。絶世とはいかんかもしれんが、魅力10段階評価で6~7はあるとみてるね。5が平均な?
前世の俺の評価は1から2だな! いや、自分の姿に興味なかったしいっそ自分の事なんてどうでもよかったんでな。それよりもおいしみの方が大事です。
さて、金ならあるんや、金ならのぅ・・・うひひひひ。気分は正に成金のおっさんよ! こう、きんきらきんの服着て、指にごてごてと指輪たくさんつけて、金銀パールのネックレスかけまくって、お高い葉巻加えて札束を団扇にして、うひょひょと叫んでるおっさん。
今まさに俺はそれと同類になっている!!
服1枚だけしか着てないがな! 下着? あぁ、そんなものもありましたね。邪魔だからいらねっ(ぺいっ
おーう、警備兵のにいさん、ワイがきたでぇ? ほれほれ、金や金。ここで最高のおいしみをぉぉださんかい!!
・・・・・??????????????
なんで俺、店の中に入ってるの??
なんで?????
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