第8話


 国に到着しますた!


 国の名前? 聞いてないからしらぬっ!


 つーかでけぇなおぃ。流石にちょっと気後れしたわで。すまん異世界の大都市何て大した事ねーだろとたかをくくってますたサーセンwwww

  

 で、ここでモブーずとはお別れになる、あばよっ!


 と思ってたら去ってったのはモブ3の魔法使いだけで、馬車のおっちゃんとモブのおっさんずはどうやら都市の中を案内とかしてくれるらしい、いい奴かよ。


 ガチムチのおっさん二人に小太りのおっちゃんと俺というパーティが完成する。むさ苦しさしか感じねぇな! ま、別にいいけど。俺はおいしみをくれる奴は全ていい奴認定するのだよ。


 さぁ、俺をおいしみがある場所まで案内したまへ。


 今の俺は懐が温かいからな、少し位奢ってやるぜ、みたいな事を言ったらモブおっさん2に頭をわしゃわしゃされた、ぬおおおおやめろおおおおお!


 









 何故だ?


 何故俺はこんな場所におるんや?


 何故俺はここで、イケメンガチムチハゲマッチョオカマという属性過多というか、ある意味では属性の合体事故を起こしたようなおっさんにこれでもかというほど着せ替え人形にされなければならんのだ。


 おいしみは?


 ねぇ、おいしみは?


 俺を待っているだろうたくさんのおいしみちゃんはどこ?


 うおおおおお! 騙されたあああああ!?


 言うたやん! おいしみあるよって言うたやん!  


 何でお前らそんな目で俺をみてるんや!?


 たあああすけてええええええええ!


 俺の着せ替えショーとかどこに需要があるんだよ!


 これがブラウザ漫画ならブラバまっしぐらだぞおおおおお!?


 おのれ騙したな! と俺が叫ぶとあいつら3人揃ってこのあとはおいしみがあると言ってたので仕方ないので鉾を納めてやろう。俺は根にもたないのだ、果てしなく根にもつけど。


 つかおまいらその生暖かい目をやめろし、チートつかうぞもるぁ!


 等と凄むも謎生物に延々と着替えショーをやらされ続けた俺なのであった。ちなみに服なんぞまったくこれっぽっちも興味ないし、こんなのに金使うなら俺はおいしみを買うぞと思ってたら、何故かおっちゃんが俺に買ってくれることになった。


 いやいや、おいしみならともかく服なんていらんよ? 高いし助けたのはおいしみに対する対価だから気にすんなと言ったら、ならこれも対価だからと押し付けられてしもうた。


 なんか沢山収納できる、いわゆるあれだアイテム袋と一緒に有無を言わさず渡されてしもうた、ふむ、くれるものは病気意外全部もらう主義の俺だ、特にいらないが貰うことにしよう、お、お礼なんて言わないんだからねっ、と謎にツンデレってみたが心の中だけである。


 ぼそぼそとだがお礼を言ったら、オカマまで含めて生暖かい目で俺をみてやがったぞチクセウ。


 だぁぁっ!? オカマが抱きついてきた、た、たしゅけー

 

 ぁーーーーーーー



 酷い目にあった。で、こいつらにオモチャにされること数時間後、解放された俺は漸く目的地に到着した。


 見ろ! この、「ざ、異世界のファミレス」と言わんばかりの歴史すら感じる店構えを! これが異世界の定番やな、俺はとても感動、は特にしてない。


 ぐふふふふ、ここならば沢山のおいしみが溢れていることだろう。あ、ちなみにおっちゃんは途中で別れたぞ。この国でも商売してるらしく、何故か明日また会うことになっている。何故だ?


 更にだ、まるで背後霊のようにおっさんに二人はついてきてるのである、なんでやねん。


 道案内はもう大丈夫なんだが、どうやら俺に色々と国の事や案内とかをしてくれるらしい。こいつらいい奴かよ。  


 ここも奢ってくれるそうだ、いい奴かよ。


 よしならば俺は遠慮はしない、後悔させてやろう! 俺は食うぜ、俺は食うぜ! 俺は食うぜ!





 おいしみの量には勝てなかったよ(ぱたりこ

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