第4話


 さて、異世界初のおいしみを頂いた俺だが、正直この程度で満足できる訳がないよなぁ(ニチャァ


 と言う訳で俺はおいしみを求めて旅に出るんで美少女達とイケメン姉弟よさらば。


 一宿一飯の恩義ってのは終わったし、俺は俺でこの異世界をチートで生きるので気にせずにな! 恩に着せる事はせんのよ、もし俺が踏み台転生者だった場合、オラオライキリ系だったら、どうなるか予想も尽きそうだしな!


 俺は別に異世界ひゃっほいとか、ハーレムを築く! とか世界征服とか考えてないんよ。俺の目標はあちこちの探検とメインは異世界のあらゆるおいしみを食べる事にほかならぬ!


 あのゴブリンを倒したお金は少しもらったしな! すげぇなゴブリンあんなので結構なお金になるなんて。もしかしてこの世界モンスター討伐は左うちわなのだろうか。

 

 まー、村見た感じ冒険者やってそうなのはこの三人だけっぽいしなー。しかしゴブリンに負けそうになってたとか、ちゃんと鍛えたまえよ? 俺? 俺はほらチートあるから上から目線で言います、心の中で。


 あん? リアル? 


 俺は自他ともに認めるコミュ障でな! 前世でもばーちゃんとじーちゃん以外にまともに話した事はない! 両親は俺にはいない!


 と言う訳で俺は1人でのんびりと旅するからアデュー。


 しようとしたら全力で止められた。まだ怪我が治ってないからダメとか、一人で旅とかさせられないとか。なんだよお前らいい奴かよ。


 だがゴブリンに負けちゃうような三人では多分この先危険だと思うからやめておいた方がええ。俺には俺の目的があるから、ここで鍛えて置けよ? 強くなったら助けてくれてもええぞ? みたいなことを言ったら落ち込んだみたいだが納得してくれたようだ。


 すまんな! 俺がイケイケパーリィならイケメンプラス美少女なんて余裕で捌けたかもしれんが、そう言う訳にもいかんのだ。


 では、さらばたイケメンプラス美少女達よ! 禁断の愛とかはやめておくのだぞ?












 さて、村から出た俺は馬車に乗っている。


 この馬車は次の町までノンストップで移動してくれるそうだ、所謂バスやな。小金さえ渡せば荷台に載せてくれるらしい。


 俺はあの3人からもらった金があるからな、歩くのめんどいしこの乗合馬車に載せてもらった訳だ。


 他にも何人か乗ってるが、モブ1 モブ2 モブ3って所かね。


 魔法使いが被ってるとんがり帽子をまさかリアルで見る事になろうとは! 俯いてぶつぶつ言ってるから近づいてはならん人種だと思います。俺は近寄りませんよ。


 後はむっさいおっさんとむっさいおっさん。


 どーでもいいな!


 なんて思ってたらモブ2のおっさんが俺に食べ物をくれた。なんだよ良い奴かよ、貰ったのは薄っぺらいビスケットみたいな奴。


 俺が何も持ってないのを見てこれでも食べて置けって渡してくれたわ、良い奴かよ。


 飲み物もくれたし、道中なにかあれば助けてあげてもいいな。俺のチートで護ってやるよおぅ、任せとけ。


 みたいなことを言ったらきょとんとした後にがははと笑いやがりました、くそぅ、見た目幼女のせいで侮られてると見た!! ま、いいけどな。


 流石に連続でテンプレは起きないだろう。山賊とか出てきたら爆笑ものよねwwww









 でてきちゃったぜ☆ミ


 誰だよフラグ踏んだ奴、山賊じゃねぇかよ、20人位いるぞ?


 全員「ぼくたちさんぞく!」と言わんばかりに山賊山賊してる。ふざけんな、俺は山賊焼きは大好きだが、山賊は好きじゃねぇんだよ。


 モブ1の魔法使いっぽいのは馬車でガタガタ震えて役に立ちそうにありまっせん!  


 おい魔法使いぃ!? こういう時こそ魔法使いの出番だろうが!?


 みろ! モブ2とモブ3のおっさんは武器を構えて立ちふさがってるぞ! 馬車のおっちゃんに逃げろって叫んでるけど囲まれてるのでむりですね! 


 だれだよフラグめいた事言ったやつ、俺がぼこしてやるよ。


 あ、俺ですねワカリマス。


 んー、数は多いけど俺のチートなら何とでもなりそうだなぁ。


 よし、なんかレベルアップして条件が少し緩和されたからさっくりいこう!


 ぱぱーん! 取り出したるはイケメンがくれたナイフー! これが意外とよく切れるらしいのよ。


 と言う訳でぴょんと飛び降りてモブーズの真ん中に着地!


 おう驚くなよ、言ったろ? 助けてやるって。


 と言う訳でチート発動!! ざっくりとナイフを胸にシュー!!


 意識が消えるんで後は任せた!!


 あ、目が覚めたら終わってたわwwwつえーなチート!!





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