続・逃避の章
ひたすら自転車を漕ぐ。
目的地はない。
ただ、行ける範囲まで・・・
目の前を黒猫が横切り、あわてて
ブレーキを引く。
(またかよ・・・)
やがてスーパーに着いた。
店内に入り、イートインコーナーでラテを
飲む。
(これから俺、どうなるのかな・・・)
また強い不安がよぎる。
額の汗をハンカチで拭い、席を立とうとした
その時、後ろから「ニャア」と鳴き声がした
。
「ひっ!」
心臓が飛び出るかと思った。
普通の猫だった。
コラッと店員が注意し、店から
追い出した。
「すみません」
「あ、いえ」
もう、逃げられないのかな・・・
スーパーを出たら、近くに公園があった。
そこのベンチに座り、首がガクンと垂れた。
ポタ、ポタ…
雨が降って来た。
急いで辺りを見回すと、図書館が見えた。
とりあえずそこで雨宿りをする。
カット・トゥー・キャット @mikazuki13
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。カット・トゥー・キャットの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます