流石に幼稚園児に『本音と建て前』が理解出来るわけではなく、ましてや自分が他の人が持っていない『異能』を持っているとは思うわけでもなく、玲子が孤立していったのは仕方のない事かなと同情します。残念だったのは、歪んでいく玲子を助けてくれるような友人がいなかった事。母親さえも根本的な解決策を出せなかったから、それも仕方のない事かもしれませんが。
そんな玲子の昔の事を読んでみて、昔の自分の事を思い出しました。他の人がいじめをしている事が納得出来なくて、自分は一人、距離をとっていた事。標的が自分になりそうな時は、適当に話を合わせて飄々としていた事。自分はいじめに加担する事はなかったけれど、いじめられている人を助けるような事は出来なかった事。そして自分もいつの間にか歪んでいって、本当に信頼出来る友人は殆ど出来ないという事になりましたが。
自分よりもずっと歪んでいるような玲子がどのような行動をとっていくのか、若いうちに醜い部分を見てきた事でどうなるのか、続きを見守りたいです。
作者からの返信
何時もコメント頂きありがとうございます^^
玲子は相手の仕草から内心を読む能力に長けていましたが、単純に頭もとても良いんですよね。
それでもやはり幼い玲子には他者と自分との違いや、人の機微について深く考える事は出来ませんでした><
そしてそんな玲子はその特異性からどんどん一人になっていき、そんな玲子を見守る母親も辛いという……。
学校というコミュニティでは様々なヒエラルキーが存在し、そこで覚えた立ち回りが将来にも強く影響してきますからね。
そして往々にして、人の間での立ち回り方が上手くなるのは人の醜い部分を冷静に把握し理解していった人達です。
玲子は持ち前の知能と特異性で小学生の内にかなりの処世術を学んでいきました。
そんな玲子が中学ではどんな事を学ぶのか。
相手の仕草から本心を読み取れるというのは、使い方を誤れば他人を傷つけることになるでしょうし、自分自身すらも傷つけることになりそうです。
心というのは、木で例えるのなら根の部分になり、普段は土の中に隠れていて見えません。根というのは木において重要なものであり、それがなくては成長できませんし、地上に立つことも出来ないでしょうし、さらには枯れてしまうでしょう。
小説において、心理描写が読者の感情移入を誘うのも、心が人間という生き物にとって重要なものだからでしょう。人は自らの心を守るために建前で話すし、誰かの心を守るためにも建前で話します。
性格にもよりますが、自らの心をさらけ出す行為は、相手を信頼してからでないと難しいものです。
そう考えるとSNSは人の本音が見えやすいので、醜い部分もありますが、面白い部分もあるように感じます。
自分がエッセイを読むのが好きなのも、人の心がより見えやすく感じるという点があるからなのかもしれません。人の心というのはとても魅力的なものですね。
玲子ママ好きです(玲子にどのような過去があったのか、本音を隠しつつ楽しみたいと思います!)
作者からの返信
何時もコメント頂きありがとうございます^^
SNSは匿名性により倫理観やマナーといった人の輪の中からはじき出されない為のルールが綻びやすいですからね。
その分、建て前を捨てて本音でぶちまける人はおおく、人の怖い部分や醜い部分が分かりやすいという(・∀・; )
玲子はそんなSNS環境でなくても相手の仕草から相手の本音を聞く事が出来るので、日常的に人の醜い部分だったり愚かな部分を見続けて育ちました。
そんな玲子が中学校生活で何を学びどう育つのか><
小説は漫画やアニメよりも圧倒的に心理描写を丁寧に読者に伝えられる媒体だと思っていて、それが小説の魅力だと思っています♪
なので小説はそういった心理描写が丁寧に書かれている作品が好きで、自分で書く際も心理描写には人一倍気を使ってますねᕦ(ò_óˇ)ᕤ
玲子ママ好きです(極力ネタバレされないようにそれぞれの関係性について伏線を張っていくのが難しくてつらたん……)