カクヨム甲子園の出場作品の中から選んで読ませていただきました。自分も美術部で、かつ弓道部員でもあるので、どちらの立場でも共感する部分が多かったです。主人公たちの複雑な心情がとても丁寧に書かれていて、雨上がりの虹のような読後感でした!ぜひ注目されて欲しい作品です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(145文字)
主人公の周防桜理は高校生になってから始めた弓道に夢中。一方で中学からの友達である白石万桜は高校生活を退屈に感じている。そんな万桜のある言葉にもやもやする桜理。その言葉の真意を本人に聞くことにします。冒頭から始まる弓道のシーン。私は弓道に馴染みがないのですが、心情、景色、音などの描写でその魅力が伝わってきました。二人の会話を読んでるうちに、万桜のことが放っておけない主人公の気持ちがわかり、私も万桜のことが知りたくなっていきました。読後感爽やかな作品。ぜひ、味わってください!!