KくんSide.
「よくあのときのことこんな怖くかけたね!?」
私の目の前にはKくんがいた。
彼は私の描いた怪談を手に批評してくれていた。
「というか、なんであんなに怖がらせる必要があったんですか?もうそろそろ教えてくれたっていいじゃないですか。」
「こんな素晴らしい怪談を作ってくれたんだから教えてあげようか。まぁ、これはほぼ偶然なんだよ」
そう、彼はあのときのことを私に怪談としてまとめるように言ってきた。もちろんお金を添えて。
そして書き終えた私に教えてくれたのはこんな裏話だった。
「えっと、まず一緒に散歩に行ったのは本当だよ。グループラインで聞いてもわからなかったのは多分人が多すぎて影が薄い僕に気づいてなかっただけじゃないかな?」
「それで、避難経路送ってくれたじゃん、散歩中に見て思ったんだよね。『大人とか他の人と同じ方向を目指せば良いんじゃない?』って。」
「それでみんなが怖がってそうだったからちょっといたずらしたくなってノックしてダッシュでトイレに駆け込んだんだよ。」
「いやぁ、けどあんなに悲鳴をあげるとは思わなかった。ほんと他の部屋の迷惑になってたみたいだったしね。」
そうゆうことだったそうです。
そこで私は言いました
「もう二度とやめてくださいね?」
当然のように彼は言った。
「来年もやるよ!?」
【ほぼ実話】憑いてる彼 架流さん💤 @Povo
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★15 エッセイ・ノンフィクション 連載中 62話
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