【ほぼ実話】憑いてる彼

架流さん💤

404号室Side.

クラブの合宿に行った時の話なんです。


結構大人数で6人部屋5個ぐらいに分かれて泊まったんですけど、私たち401号室から405号室まで借りて。私は404号室で不吉だなぁって思った程度だったんです。

けど、それだけじゃなくて。


夜の七時ぐらいに402号室の人たちが散歩いかないって誘ってきて、けど私たちはゲームをしていたのでほぼ無視に近い状態で断ったらしいんです。


けど、ゲームをあまりしないKくんは行ったみたいで、グループラインに「散歩行ってきます」って入ってて。


最近南海トラフ来るかもとか言ってるじゃないですか、海の真横の合宿所だったので、なんかあったときのためにってグループラインに避難経路の地図を送っておいたんです。


それからまたゲームしていたらKくんからグループラインに「みんなが逃げる方に逃げましょう」って上がってて。


みんなでちょっと怖がってたんですよ。夜、そんなLINEが送られてきたら怖くないですか?普通に。


そこまでは良かったんですよ。

その後、そのKくんから「帰る」って来たんですよ。

だからグループラインで「もう散歩終わった?」と聞いてみたんです。


そうしたら「え?まだまだ途中だけど」って内容の返事が何人かから帰ってきたんです。それで怖くなって「Kくんはついて行ってる?」って送ったら、「え、知らないけど」って帰ってきて。


もうこの時点でみんな布団をかぶってて。


それから5分後ぐらいにドアのノックの音が聞こえてきて。

のぞき窓がなかったんで怖がりながらもみんなでそっと開けたんです。


そうしたら誰もいなくて。

怖くなった私たちはもう半べそになってて。


その時にまたノックがなったんです。

それも何回も。

怖かったので無視していたら「俺だよ!俺、Kだよ!」


と聞こえてきて。

開けたんです。







そしたら、ねぇ………………





Kくんがいて。


絶対何かが憑いてると思ってドアをまたしめたんです。


本当にKくんだったんですかね…………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る