第2話 可愛そうは、かわいい
主人公:(33)突然拉致られて全身整形手術を施されて顔も息子もなくなった。元オス。
性別から顔、声、骨格と別人にされ、メスとして言動を調教されたためよほどのことが無ければ男が出ない。
主人公が拉致られたのは、数年前に偶々成り行きで会話したヒロインに惚れられたから。主人公はヒロインとは知らないがとびきり仲の良いネット上の友達がいる(いた)
ヒロイン:(二十代後半)世界指折りのボディガード。(社長兼実働)偶然会話した主人公に惚れたが、忙しい身の為それ以降、直接話せる機会がなかった。が、SNSやネット上では仲の良い知り会い。(個人情報等抜き取り済み)主人公とは思考の相性が良く会話すればするほど惚れたがレズだった為、残念に思ってもいた。
主人公が拉致られた経緯
ヒロインが必要な金を貯め終えて、行動開始。
主人公を拉致。腕の良い闇医者に改造依頼(調教含む)
手術後の回復、調教がある程度終わった頃に偶々闇医者によった際に一目惚れたとして回収
「ひぅ」
「大丈夫よ。私はあなたを助けに来たの」
「えっ?」
「あなたとっても可愛いから。一目惚れしちゃった。あなたここから抜け出したくない?」
「・・・抜け出したいです」
「そう、分かったわ、交渉してくるから少し待ってね」
・・・・十数分程後
「あの狐婆足元見やがって、そのうちこんなところ潰してやる」
「あのえっと、お帰りなさい?」
「うん。ただいまぁ。あぁ、可愛い癒される~。あっホントはどっかの金持ちのおじさん行きだったみたいだけど、3倍の金出して黙らせてやったからもう大丈夫よ。あなた名前は?」顔を胸に埋めるるようにして抱きしめる。
「わっ、あのえっと。わっ私は、すzっ、すっ」
「あぁ、調教されたせいで元の名前が言えないのね。無理しないで、今のあなたは恐怖や薬とかに身体を支配された状態。下手したら無意識に舌噛んで死んじゃうから。・・・躾けられた名前なんて嫌よねぇ?そうね・・・決めたわ。今日からあなたは私ん
「まい」
「名前も決まったし、帰りましょう。」
車で
「あなたは、晴れて自由の身になったけどこれからどうするの?家に帰る?警察に行く?あぁ、一応形式上訊いただけだから答えなくていいわ。正解は、両方無意味だから。あなたここが何処なのかわかないでしょ?場所の事を言ってるんじゃないわ。表と裏どっちにいるのかわかる?って訊いたの。世界には顔が幾通りもあるけれど大きく分ければ二つに分かれる。一つはあなたが変わるまでいた日の当たる明るい世界。一つは日の光も浴びず誰の目にも入らいない深淵の方がましのような混沌とした裏世界。今いるのはその混沌とした裏世界。こっちの世界の暗黙の了解。どんなことがあろうとどんなに光を遮ろうとも光に影を残してはならない。今あなたが家に帰ろうとするならば私があなたを殺す。私が殺さなくても誰かがきっと殺すわ。警察に行く分には止めはしないけれど誰も相手にしてくれないわ。それに追い打ちの様で悪いのだけれど。誰があなたが別人だったなんてわかるかしら?今のあなたは自身に関する個人情報の一切が示せないし、なんなら靄が掛ったように思い出せないはず。」
助手席の彼は俯き小さく頷く。
「それにあなたは、私に買われたの。元の家に帰るにしろ、警察に行くにしろ私からせめて自分自身を買い戻してからにしてね。可愛いあなたを殺したくないから」
「私はあなたが何処の誰だったのか分かる資料も貰ったけど絶対見ないしあなたにも見せないわ。だって私は今のあなたを見て助けたいと思ったのだもの。元が誰だったかなんて関係ない。今のあなたを知って恋したのだから。」
運転席の女性を緊張と気恥ずさから直視できず、横目で覗き見る。
車に乗る前のどっかの場面
今はとっても可愛い女の子なんだもの泣きたいときは泣けばいいし笑いたいときに笑えばいいの」
胸に沈む彼から嗚咽声が漏れる。
「我慢なんてしなくていいの。女の子は弱くて可愛くて泣き虫なんだから」ゆっくり頭を撫で続ける。
「落ち着いた?」
「うん」
「じゃあ家に帰りましょう」
「あっあの」
「ん?どおしたの?」
「名前教えてください」
「ああ!そういえば名乗ってなかったわね」
「東雲瀬埜よ。これからよろしく」
―――
どうも筆者です。
前回のに比べると短いですが、メモ帳の内容は、これで終わりでしたので仕方ないですね。
二作目?で薄々感じてる方もいる?
いや、いない!(確信)
じぁ別に癖をわざわざ公開しなくてもいいか?
という訳なので察しのよい方は、「なるほどね」と心に閉まっておいてください。今作でわからなかった方も今後のでわかると思います。
なお、この後、ヒロインが主人公を懐柔してあれこれするはず、もちろんいつかヒロインの所業もばれる。
ガラクタ箱 顔文字 @Iyona
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