秘密

そっと灯りの下でつぶやいた

僕は

そんな事は聞きたくない

人生に必要な事は、そういうことを聞かないことだ

雨の日

傘を持たなくてもただ濡れるだけで済むが

これはそういうことではないのだから


秘密を懐に歩いてきた

それは、しかたがなかったのだ

悲しい声で恋人が言う

だから聞いたのだ


ああ

僕は、そんな事は聴きたくない

それでも、君が心を捨てられないから

ここに捨てろと言ったのだ

このことは秘密にしよう、

僕が消してしまおう。

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