第1条 『幸せについて』

『██の█████に、██は██をもって幸福を██する。』


「幸せ」とは何か


 皆さんも、「幸せ」という定義し難いものについて少し考えを巡らせた事があるかと思います。もし考えたことがないのであれば、今少し考えてみてください。ほんの少しで大丈夫です。


 人によりその形は様々ですが、凡庸な例を挙げるとするならば、「お腹一杯に食事をすることが幸せ」、「お金がたくさんある事が幸せ」、「友達と遊ぶことが幸せ」、「家族と過ごすことが幸せ」など挙げればきりがありません。


 ですがそれらどの幸せにも、何一つ間違いなどありません。何故なら人にとっての幸せの形など何通りもありますし、その人個人にとっての幸せの形は一つとは限らないからです。


『██の█████に、██は██をもって幸福を██する。』


 例えば、私の幸せは本当に小さなものでいえば「ベッドに横になること」です。正確に言えば、仕事後にベッドに横になるまでの過程もですね。抱えていた仕事が終わり、椅子から立ち上がり背伸びをする。小さく息を吐き、煙草に火をつけ、ベランダで物思いにふけながら煙をくゆらせる。シャワーを浴び、歯を磨き、綺麗な身体でベッドに横たわり、また息を吐く。そうして眠気が訪れ、瞼が重くなっていく。その感覚が、たまらなく幸せだと感じるのです。


 もうお分かりかもしれませんが、私の小さな幸福一つ挙げてもそれに付随する事象、現象がいろいろあるのです。幸せについて考えることは、頭の中で反芻して考えることで今一度噛みしめることができるため非常に有意義であり、また自分という存在について再認識しなおすこともできます。


 私は個人的に人の幸せについてお話を聞き、それを記事に書きまとめています。勿論それが本職ではありません。趣味のような物です。物書きというのは面白いもので、仕事でも物を書きますが、趣味でもつい物を書いてしまいます。


 人の幸せを聞いている中で、中には自分の秘密を打ち明けているような、善悪の区別など曖昧になってしまうような、そんな幸せの形もいくつも耳にしてきました。


 ですが私の人の幸せを聞く、という行為はあくまで趣味で行っているものであり、勧善懲悪を目的としているものではありませんので、個人の情報は曖昧に隠したうえでいくつか皆様にいたします。


 幸せとは何か、皆さまが考えていく上での少しでも指標やそれに似た何かになっていただければ幸いです。

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