昼下がり、女、男二人

白川津 中々

◾️

「すげー好みの知り合いがいんだけどさ、女の」


「うん」


「でも付き合って結婚って考えると、なんか違うのよ。彼女潔癖っぽいし」


「あぁ」


「あと絶対顔がいい奴が好きなんだよ。この前、俳優の話ししてたから間違いない」


「ふぅん」


「俺もそんなに不細工っていうわけじゃないけどさぁ。やっぱ顔売りしてる奴には負けるわけじゃん」


「まぁ」


「仮に、仮によ。俺が年収2億あったとして、そいつと結婚したとすんじゃん。その場合絶対あいつ浮気するよなーやっぱ、俺の事金としか見てないのよ。俺が稼いだ金で俳優と浮気するね、確実に。そんで他の女雇ってハニトラ仕掛けて慰謝料せしめるつもりよ。酷くないかそれ。鬼よ。悪魔の所業よ。俺はそんなカスと男女交際なんて無理です。結婚もいたしません」


「そうか」


「やっぱ付き合うなら精神レベルっつーか、波長が合う奴がいいよなー。籍入れても長続きするだろうし」


「そうだな」


「お前はどうよ。どんな女が好き?」


「Fカップ以上」


「……っぱ、分かってるわ、お前」



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