第2話「義援金コース」

「主よ、」

「なんだ黒姫」

「暇じゃ」

「そうか、それって幸せなことなんだぞ」

「そうなのか?」

「ああ、人は基本働く生き物だからね」

「じゃが、主も無職じゃよな?」

「俺はだって・・・」

「なんじゃ回答に困っておるの」

「俺は俺で頑張ってるの」

「ヤケなことを言いよる」

「じゃあ、黒姫だって無職でしょ」

「わらわは小学生じゃぞ!!!」

「そうだけど、だったら俺だって・・・・」

「主は立派な20オーバーじゃよな、くぷぷ」

「はいはいなんとでも言ってください、所詮ニートですよーだ」

「まーしかし、それで疑問じゃが主はどうやって生活できるんじゃ?」

「ああ、俺は国から金をもらってるんだ」

「なな!!主は閣僚か何かか!?」

「そんなんじゃないよ」

「ではなんじゃ!?」

「ああ、精神障害だよ」

「うそじゃろ?」

「心が病んでいるといったら医者が金をくれたよ」

「まさか、主・・・・詐欺師じゃな」

「そんな悪いこと言うなよ、俺だって働かず生きる道を考えた結果、障害年金っていうのをもらうことにしたんだよ」

「じゃが主って、普通に見えるぞ」

「ああ。涙に弱い世界でほんとに良かったって思ってるよ」

「主、完全に悪徳義援金コースを狙ったの!!!」

「はは~・・・・まぁまぁいいでしょ」

「まーしかし主に働かれては、わらわも遊び相手に困るからの」

「お前友達居ないのか?」

「いるわい」

「その顔、うそだな」

「そうじゃよ、いないのじゃ」

「だよなーお前みたいにゴスロリ服にアンダーフリルって、もうアニメのキャラまっしぐらだしな」

「よいじゃろ、これはわらわのアイデンティティなんじゃ」

「ま、いいと思うよ、話しかけずらいとは思うけど」

「主はもっとわらわを溺愛するのじゃ!!」

「かわいいかわいい」

「ぬは~~~」

「お前、ほんと終わり良ければ総て良しみたいな奴やな」

「そうかの~?」

「うん」

「では主よ、マックに行くぞ!!!」

「なんだ腹減ったか?」

「そうじゃ」

「わかったよ、じゃ~しゅぱつだ」

「おお!」


そして二人はマックへ行くのだった。

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小説 テロパーティー @TeroParty

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