日本編
第6話 マターナル・インスティンクト
オルヴォワールキャマラッド
ーマターナル・インスティンクトー
ーーーーー
1990
ノヴァは氷の補充のため 買い出しに出ていた
その帰りの公園にて子供たちは
ブランコに座っていた
ノヴァ「ん…あの子供こんな夜中に何してんだ」
ノヴァは兄妹と思われる
子供に話しかけた
当然ながら子供は驚いた顔をする
なんせノヴァは外国人だ
話し掛けられれば誰でも驚く
ノヴァ「怖がらくても大丈夫 味方だから」
近付いてノヴァは分かる
この子供達は虐待で家出をしたのだと
ノヴァはスラム育ち アザの様々なパターン
などは見飽きるほど見てきた
ノヴァ「一度 来ないか明るいとこにな」
子供らはうなずき ノヴァに着いていった
………リアンズにて
ノヴァ「ビッグママ」
ビッグママ「ノヴァ どうしたのその子供達は」
ノヴァ「公園で凍えてたんで連れてきた」
ジョージ「誘拐は犯罪だ」
ノヴァ「誘拐のつもりじゃない」
ビッグママ「ええ そのようね」
ビッグママは日本語で話しかけた
ビッグママ「ねえ僕 何があったか教えてくれる」
子供「………」
ジョージ「むっ…」
ノヴァ「いま気付いたのか」
ジョージ「すまない」
ビッグママ「まあ…とりあえず座りなさい」
ビッグママはコップに
氷を入れに席を立つ
ノヴァ「口切れてる 子供相手に手加減なしか」
「なあジョージ 子供の扱い今のうち慣れとけ
生まれるんだろ?」
ジョージ「来るなって顔をしてるぞ…すごくな」
ノヴァ「フッ…そりゃ知らないからな
私はやることがまだある 頼んだぞ」
ジョージ「仕方ない…分かった子守りは任せろ」
ノヴァ「頼りになるぜ」
………店の前にて
ノヴァ「ちぃと 特定するか親の顔面を眺めにな」
特定をするには時間は掛からなかった
翼を使いマンションのベランダ侵入し
壁に寄りかかる部屋からには男の怒鳴り声
女性の泣き叫ぶ声が漏れて聞こえていた
ノヴァ「予想通りだどこもおんなじ…
ああ どこも同じだ」
コンビニでアイスを買い 店に戻った
ノヴァ「戻ったぞー」
ビッグママ「おかえり」
保護した子とジョージは遊んでいた
ノヴァ「へぇーあんな見た目で よくなついたな」
ビッグママ「ところで 行ったのでしょ」
ノヴァ「…あぁ」
ビッグママ「どうだった」
ノヴァ「殴る標的が無くなれば次は母親に
まあいつもだったのかも知れないが」
ビッグママ「そう」
ノヴァ「返そうにも返せねぇ…だがこのまんま
じゃあ誘拐になっちまう めんどくせぇ」
ビッグママ「しばらく 様子を見ましょう」
ノヴァ「なんかあんのか」
ビッグママ「ええ もちろん」
………3日後
ノヴァは夜の街を歩くと
あの保護した子の母親は男と会っていた
ノヴァ「見た感じ ダンナじゃねぇな」
男の身なりは明らかに金持ちな格好をしていた
ノヴァ「自分さえ助かればいいってか…?
あんなんじゃあ もうダメだな」
横を通りすぎるとこう言ったのが聞こえる
保護した子の母「うち子供居ないよ
一人暮らしぃー えへへ!!」
ノヴァ「チィ!」
ノヴァは怒りを堪えて 立ち去った
…バーにて
ノヴァ「ハァー!」
ビッグママ「なにかあったの?」
ノヴァ「浮気現場を見ちまった」
ビッグママ「どんな感じだった?」
ノヴァ「子供なし結婚したことないを
振る舞ってた 完全に見捨てたぜ」
ビッグママ「どの時代も変わらないのね」
ノヴァ「見ててつれぇ あーつれぇええ!!
哀れすぎてつれぇええええー!!!」
ドアから肩車したジョージが来る
ジョージ「外まで聞こえたぞ なんだ?」
ノヴァ「何でもねぇさ!」
ジョージとノヴァその保護した子達は
2階へと行った
ビッグママ「もう少しよ 待っててね」
……
ヤクザ「偽装を作っときやしたが
本当に良かったのですかぇ?」
ビッグママ「いいの ありがとね」
……バーにて
ノヴァはバーの前に子供たちと遊んでいた
ノヴァ「ビッグママ どこいってたんだ?」
ビッグママ「ほら あとは任せた」
ノヴァ「なんだこれ」
ノヴァは紙を開く
ノヴァ「養子…ほんとにいいのか?」
ビッグママ「返したくなさそうだからね
色々と工作してもらった」
ノヴァ「やっぱり行方不明のままじゃあ
ダメなのか」
ビッグママ「この写真は似た誰かで名前もまた
似た誰か…ノヴァあなたじゃないの安心して」
ノヴァ「養子を持った誰かの
ツラの野郎って頃とか」
ビッグママ「そーゆーこと 後は提出するだけよ
タイミングは好きな時に あと ー」
「子供達に決めさせたいのなら近いうちにね」
ビッグママはバーに入った
ノヴァ「んだよ…気付いてたのか」
ノヴァは段差に座る
ノヴァ「何も怖きゃねぇガキに
手ぇ出すんならぶっ飛ばすだけだ」
…………数分後
ノヴァ「明日 両親に顔会わせないか」
子供「う……」
子供「………」
ノヴァ「(そりゃそうか…怖いよな
俺はそんなお前達を守ってやりたいのさ)」
ノヴァは子供達を抱く
ノヴァ「そんな顔するなよ 大丈夫だ」
………次の日
子供達は 足取りを重くして
両親の住む家に向かった
ノヴァは二人の頭を撫でて ノックをした
チェーンの着けたドアが開くと出てきたのは
アザだらけで強い香水の匂いを漂わせた 母親だ
ノヴァ「話があって来たんだ 子供達の」
母親「子供は居ません」
ノヴァ「ちぃ 見覚えあんだろ!」
チェーンが付いてるに関わらず
ドアを破壊した
母親「知りません!」
ノヴァ「見たくなくたっていいさ
後々恋しくなって後悔をするのはお前だからな」
母親「ならない!」
ノヴァ「紙を書け」
母親「養子書…はは そういうことね
喜んで書くわよ!」
母親は狂ったように 笑いながら
名前を書き始める 外から怒鳴り声が聞こえる
そう父親が戻って来たのだ
殴ろうとした父親のその手を 止める
ノヴァ「子供はパンチングマシーンかよ」
父親「触れんな!」
ノヴァ「どいつもこいつも…威張ってばっかだ」
父親「ドア壊したのおめぇだな どうすんだよ」
ノヴァ「ただのドアだろ」
父親「金がねぇんだよ」
父親はノヴァの袖を掴む
ノヴァ「ヤニくせぇな パチかそりゃあ
金が全部無くなるわけだ 学べよ…バカ野郎」
父親「てんめぇえ!!」
ノヴァは父親の拳を止める
父親「いっ…いででで!!」
ノヴァ「殴り込みに来たんじゃねぇ 子供の話だ」
父親「ユズとアスカの話だぁ!?」
ノヴァ「こいつを書いてほしい」
紙を見せた
父親「養子だぁー!?
なに急に決めちゃってんの」
ノヴァ「母親賛成のようだが?」
母親「わ、私は無理やり書かされたのよ!!」
ノヴァ「あぁ?」
父親「んな話聞かねぇから ガキどもを
持ってきてくれてありぃがとぉーさん」
ノヴァ「(きたねぇ野郎にはきたねぇもんを
与えりゃあいい どんな野郎だってそうだ)」
「(こんな野郎の元に ぜってぇ帰させねえ!)」
ノヴァは札束を出した
ノヴァ「こいつで呑んではくれねぇか」
父親とっさに 札束を取り数え出した
父親「50万だと…!」
ノヴァ「足りねぇか?」
札束を巻き散らかすと母親共々
まるでゾンビのように必死に拾い出す
父親「こいつで こいつでぇ!!」
母親「全部私のよ取らないで!!」
ノヴァは両親の手を手を踏む
ノヴァ「書け そしたらこの札束好きにしろ」
父親「書くよ んなガキいらなかったんだよ!!」
名前を書き紙を投げ捨てるように隅に投げた
ノヴァ「…………」
ノヴァは紙を持ち
子供達の手を握り場を去った
遠くから二人の取り合う声
紙の破ける音が聞こえてきた
どんなに粘ろうが 結果は金
二人の状況と焦りが見に染みる
どうせろくでもねぇー 事に使うに違いねぇか
ノヴァ「偽札だっての…馬鹿やろう」
フェアレディZ31が
ノヴァの近くに止まる
ノヴァ「ジョージか」
ジョージ「やってきたか?」
ノヴァ「ああ その帰りだ」
ジョージ「子供ら乗せてってもいいか」
ノヴァ「どうする 乗りたい?」
子供らはうなずく
ノヴァ「だとよ」
ジョージ「よし乗れ」
子供はジョージの車に駆け込んだ
ノヴァ「でもよ それ2人乗りだろ?」
ジョージ「普通アウトだがな」
ノヴァ「だったら無理しなくても」
ジョージ「そのつもりはない」
ノヴァ「そっか サツにバレねぇようにな
まだ出してねぇんだからよ」
ジョージ「気を付けるさ」
フェアレディZは大きなエンジン音を
出して去っていった
ノヴァ「車か…」
ーーーー バーにて
ノヴァ「書いてきたぜ」
ビッグママ「お疲れ様」
ノヴァ「それで次は?」
ビッグママ「あとはあっちの仕事よ」
ノヴァ「ヤクザどものか」
ビッグママ「ええ」
ノヴァはテレビをつける
そこでcmが流れる
テレビ音
「私は…グロリアです スカイライン販売店へ」
ノヴァ「来年か…」
ビッグママ「車買うの」
ノヴァ「まあな 羽使うのも疲れるしな」
ビッグママ「いいんじゃない」
ノヴァ「車庫 空いてるか?」
ビッグママ「ええ」
ノヴァ「じゃあ近いうちに買うかな」
ーーーー
バーの二階にて子供達を住まわせた
そして1991年グロリア発売日
ノヴァ「へぇー なかなかいい車じゃないか」
新車で300万で購入した
あれから何ヵ月かして…
ノヴァはグロリアはノーマルから
カスタムへと改良をした
ノヴァ「元々はいい方だが さらによくなったな」
ジョージ「カスタムも程ほどにな」
ノヴァ「ジョージか」
ジョージ「あっという間に金はなくなる
それにカスタムが合わなきゃすぐ壊れる」
ノヴァ「カスタムするのは好きなんだがなぁ
まあ沼にハマらないようにしとく」
ジョージは車庫から出る
ノヴァはホイールを金に変えた
ノヴァ「おぉ合うな 黒に金イカしてやがる」
そこで車庫のシャッターは開く
ジョージ「車高は下げないのか?」
ノヴァ「車高はこんくらい下げるつもりだ
ベッチョリのハの字なんかダセェからな」
ジョージ「フン、わかってるな」
シャッターは閉まる
ノヴァ「ジョージも車好きだったか」
…………
小学校前
ノヴァは飴を舐めながらボンネットに座り
ユズとアスカが来るのを待つ
アスカ「ノヴァさん」
ノヴァ「おう ユズは?」
アスカ「まだかも」
ノヴァ「そうか」
校門からグランドに少し
ユズがいるのが見える
ノヴァ「アスカ車で待ってな」
アスカ「うん」
ノヴァはグランドに向かう
ノヴァ「いじめか」
縄跳びでユズの足は結ばれて
二人係で引きずり周していたのだ
ノヴァは近くにあった
おもちゃの水鉄砲を持ち
少年らに水をつけると
縄跳びから手を離す
ノヴァ「ユズ 怪我してないか?」
ユズ「手は擦っちゃった」
ノヴァ「そっか」
ノヴァは結ばれた 縄跳びをほどいた
いじめていた子供らは急に大人に
現れたからなのかポツンと
無言に突っ立ていた
ノヴァ「帰るぞ ユズ」
ノヴァは去り際に
いじめた少年らに睨む
………子供らを送った 車の中にて
ノヴァ「いじめか…どうすっかなぁ」
「俺なら返り討ちにして はい終わりって
感じだったんだがなぁ…」
ノヴァ「どうすっかぁ…あー」
……次の日 学校前にて
低い大きなエンジン音により
小学生らは車を見る
ノヴァ「アスカ ユズ 迎えに来たぞ」
アスカ「その…」
ノヴァ「どうした?」
アスカ「大きな音 どうにかなんないかな」
ノヴァ「そーだな次にはサイレンサー
つけてくるよ」
二人は車の中に入る
アスカ「あとこれ」
ノヴァは紙を渡される
ノヴァ「授業参観ってことか?」
アスカ「うん」
ノヴァ「わかった来るよ
ユズは何か渡されてないか?」
ユズ「別に何も」
ノヴァ「そっか…じゃあ動くぞ」
………バーにて
ジョージ「車のサイレンサーだと?」
ノヴァ「そーだ アスカに怒られちまった」
ジョージ「で、どこで買えるのかって」
ノヴァ「そーだよ」
ジョージ「チューニングか 車の店だ」
ノヴァ「ありがとよ」
ジョージ「なあ紙 見たぞ授業参観だってな」
ノヴァ「らしいな」
ビッグママ「へぇー見てみたいな」
ノヴァ「…まさかジョージもそう言うのか?」
ジョージ「…まぁな…」
ノヴァ「許可もらえ」
ビッグママ「えーでもなー」
ノヴァ「なんだよ二人して どうした?」
ジョージ「許可もらう前に断れたら見れない
なら内緒で行こうじゃないかってことだ」
ノヴァ「ビッグママも同じか?」
ビッグママ「その通りよ」
ノヴァ「怒られても知らねぇぞ」
………授業参観の日
ノヴァとジョージは黒のスーツ
ビッグママは高そうなドレスを来ていった
ノヴァ「なんか派手すぎな気がする」
ジョージ「後には引けん 行くぞ」
ノヴァ「はいよ」
教室へと入る
ノヴァ「うげぇー…人の目半端ねぇ」
先生「あのー…えーと…保護者さん?」
ノヴァ「アスカの保護者…です」
先生「でしたらそこにお座りください」
椅子に座るとアスカは振り向く
ノヴァらは手を振る
ノヴァ「…こんなの良くわかるな…」
ジョージ「お前の育ちが悪い…」
ノヴァ「へっ…こんな光景 何年振りだろうな」
ジョージとノヴァの基本話す言葉は
フランス語で辺りの保護者は困惑を見せる
ビッグママ「静かにね」
ジョージ「うむ」
ノヴァ「わりぃ」
数分後 何故かジョージは涙流す
ノヴァ「なに泣いてんだよ」
ジョージ「育ったなぁ…っと」
ノヴァ「自分の娘に見立てんなよ」
ジョージ「次は本当に自分の娘でこれを
見ることとなるのか…」
ノヴァ「そんときはまた一緒に来てやるよ」
ジョージ「呼ばないぞ」
ノヴァ「呼べ」
そこでチャイムがなる
色んな小学生らは机から立ち
親の元に駆ける
アスカ「二人も来るなんて聞いてないよ」
ノヴァ「悪い 止めたんだぜこれでも」
ビッグママ「ごめんね 見たくて」
ノヴァ「ついでにユズも見るか」
アスカ「あ、ならユズの教室はこっちだよ」
ノヴァ「悪いな」
教室から出るとノヴァにかけて
保護者は一斉に話しかける
どうやらメアドを交換してほしいとのことだ
ジョージ「先行ってる」
ノヴァ「えっ! ちょっ待てよ」
…………
ノヴァ「はぁー疲れた」
階段を下る
ノヴァ「確かユズは4年だったな」
角を曲がると ビッグママとジョージが
先生と話していた その後ろには
ユズをいじめていた小学生二人もいた
ノヴァ「どうしたよ?」
ジョージ「どうにもな この先生はいじめを
見て見ぬ振りをしていたんだ」
「で、ビッグママの説教だ」
ノヴァ「ざまぁねぇ ツケが来たんだな」
教室中から 生徒が覗く
ノヴァ「すげぇ見るな」
ジョージ「外国人でこんな格好 見るだろ」
ノヴァ「自覚はあったんだな」
ジョージ「………」
ノヴァ「で、ユズは?」
ジョージ「骨折だ 保健室に行っている」
ノヴァ「俺がこの歳には
逆にボコしてたんだがなぁ」
ジョージ「親が親だった 自分も
なりたくないんだろ誰かを殴るような奴には」
ノヴァ「…かもな」
ノヴァは保健室に行く
ノヴァ「ユズいるかー?」
ユズ「ノヴァさん」
ノヴァ「話は聞いた」
ユズ「………」
ノヴァ「良く耐えた 次はもうないはずだ」
ユズ「ねぇ どうしていじめはあるの」
ノヴァ「……」
ユズ「弱いから?」
ノヴァ「さあな 自分で考えな」
ユズ「何度も何度も考えた けどわからない」
ノヴァ「いじめってのは自分より弱い奴を
ターゲットにしていじめを始めるんだ」
「弱いからいじめられるそれが正解だ
答えが分かってるなら…やることはわかるな?」
ユズ「何をするの…?」
ノヴァ「上だと言うことを教えてやるんだ」
ユズ「でも叩かなきゃダメなんでしょ」
ノヴァ「殴らなくたっていい
強さをわからせてやればいい」
「ユズにはユズの強さがある あの家で耐えて
こられたのはユズが強いからだ」
ノヴァ
「だから見返してやりな今はわからなくても
きっといつか答えはわかってくる」
…………
アスカの教室にて
ノヴァ「で、ユズの先生になんていったんよ」
ジョージ「結論で言えば 潰してやるだ」
ノヴァ「へっ…俺達の家族だ
舐めた事はさせねぇ」
絶対にな
………下校時間
ノヴァ「やっと帰れるなあ ふぁー」
ジョージ「あくびをするな 皆同じだ」
ビッグママ「帰りに寿司でも行きましょう」
アスカ「え!? 良いの!」
ビッグママ「良いのよ ノヴァの奢りだから」
ノヴァ「うげぇ…まあ良いけどよ」
ビッグママはジョージの車に乗り
アスカとユズはノヴァの車に乗った
そして無線で連絡を取った
ノヴァ「で、何処の行くよ オーバー」
ジョージ「いくつも店で良いだろ オーバー」
ノヴァ「じゃあ決定だな」
ジョージとノヴァの車は同時に
エンジンが掛かる
………
その後ユズ教室の担当していた教師は
校長そしてptaにも耳が届き退職どうやら
ユズの薄汚い格好で差別をしていたようだ
ノヴァの養子により姿は変わったはずだが
それでもなお差別はやめなかった
そのツケが来たのだ
…………
1993年
ノヴァ「そろそろ家買うかな」
ビッグママ「どんな家買うの?」
ノヴァ「ボロでも何でも良いんだが
それじゃあアスカとユズが可哀想だしな」
ビッグママ「一軒家建てたら?」
ノヴァ「それも良いんだが一応裏の野郎だ
目を付けられて 二人を巻き込む訳にいかねぇ」
ビッグママ「ならここで良いじゃない」
ノヴァ「いつまでもアルコール臭い
店つきに住まわす訳に行かないだろ?」
ビッグママ「まあね…体に悪かもだし」
ノヴァ「高級マンション…ちぃでもなぁ」
ビッグママ「お金がないの?」
ノヴァ「いいや金ならある 十分すぎるほど」
ビッグママ「じゃあ何を悩んでるの?」
ノヴァ「心配なんだこの裏の世界で
誰かの恨みで巻き込まれちまうのが」
ビッグママ「近見に守れる人が欲しいのね」
ノヴァ「ああその通りだ
いつまでも一緒には居られねぇ」
ビッグママ「じゃあもう一段建てる?」
ノヴァ「いやいいさ 店が目立つ」
バーは建物と建物の間と四角や影になっている
そう構造させてバーを建てたのだ
だから目立つことはない隠れた店で
物好きのみ知る店なのだ
ビッグママ「ノヴァって心配症なのね」
ノヴァ「まあな…」
ビッグママ「それじゃあ…」
ノヴァ「…?」
…………
ノヴァは車庫で車をいじる
ジョージ「ノヴァ何してる」
ノヴァ「ああ バックタービンを着けた」
ジョージ「ライトの端も変わってるな
前のはオレンジ色だったな」
ノヴァ「白くした それにエンブレムも外した」
ジョージ「エンブレムは邪魔だったか?」
ノヴァ「いいや違う 盗まれたくねぇんだ」
ジョージ「簡単には取られんだろ
で、エンブレムは何処に置く」
ノヴァ「車ん中に置いとくさ」
ジョージ「そうか」
………数分後
ビッグママ「ノヴァ はいこれ」
ノヴァ「なんの鍵だ?」
ビッグママ「家よ」
ノヴァ「何処の?」
ビッグママ「来て」
ビッグママについていき徒歩10分
高いビルが建てられた所に着く
ノヴァ「高級マンションじゃないか」
ビッグママ「これが家よ」
ノヴァ「でもどうやって?」
ビッグママ「ヤクザさんに調べさせたら
ちょうど近くに空いてるのがあるって聞いてね」
「それですぐに用意させてもらった」
ノヴァ「あんま利用するなよ 手間が増えちまう」
ビッグママ「大丈夫よ誰のおかけで
地域を取り返せたのって話よ」
ノヴァ「まあな…けど油断はするな
どーせいつかは裏切っちまうんだ」
ビッグママ「部屋は最上階と…」
ノヴァ「最上階…放火でもありゃあ
逃げれねぇ場所だな」
ビッグママ「まだ途中よ」
ノヴァ「はいよ」
ビッグママ「最上階の部屋と3階の部屋よ」
ノヴァ「3階もか?」
ビッグママ「そう最上階はノヴァの
車の部品置きに使いなさい」
ノヴァ「そーだな 置き場に困ってたしな」
「悪い手間かけさせたなビッグママ」
ビッグママ「気にしないでよ」
…………
中学校 門前
ノヴァ「ん、ありゃあ…」
ユズ「あ ノヴァ…」
ノヴァ「彼女さんか?」
ユズ「そんなんじゃ…ねえよ」
ノヴァ「乗りな ついでに送って…」
ユズ「いやいい」
ノヴァ「歩いて帰るには少し遠いぜ?」
ユズ「わかってる でも」
ユズは同級生を見る
ノヴァ「分かったよ このまま
アスカを待ってる 気を付けてな」
……また数分後
先生らしき者が問いかけに来る
先生「誰か待ってるんですか」
ノヴァ「2年のアスカを待ってる」
先生「アスカねぇ…あとタバコは」
ノヴァ「タバコじゃない ココアシガレットだ」
先生「アッハハ これは失礼」
ノヴァ「紛らわしくてわりいな」
先生「いえいえ では」
そして立ち去る
ノヴァ「腐った脳だ…」
ノヴァは感じた 妄想にてノヴァを淫らな姿して
いたこと そして視姦をしていたことに
ノヴァ「こういう野郎は生徒にも
手ぇ出してんだろうな きっと」
ノヴァはアスカに手を出された所を
想像してしまう そして咥えていた
菓子の半分を噛み落とす
ノヴァ「…そん時はコロス」
…数分後
ノヴァは適当に入れた曲がある
カセットテープを入れて曲を流す
ノヴァ「流行りの曲って歌詞を見て
じゃくて歌ってる奴を見て」
「見た目が好みがどうかで決めてんだよな
そのせいで歌詞は何を伝えたいのかさっぱり」
ノヴァ「まあそういう自分が
唄えた訳じゃないがな」
カセットテープを裏返すと
クイーンのキラークイーンがかかる
ノヴァ「これが流行ってんのか でもマイケル…
あー今の曲って何が流行ってんだぁ」
カセットテープを取り
また別のテープを入れ曲が流れる
ノヴァ「またクイーンか…」
ボヘミアンラプソディが流れる
ノヴァ「撃ったら人は死んで 自分は処刑」
「家族に何もないように自分の存在を
忘れるように言う よくある流れだな」
ノヴァ「ベルゼブブが殺しに来ると?
フ…存在するのなら興味は持たねぇよソイツに」
「いや存在するのかもな…悪魔と戦ってんだ
そんでこの俺ですらも その一部だ」
ノヴァ「明かさねえとないつか二人に…」
ーーー6時
アスカ「ノヴァさん」
ノヴァ「よっ」
アスカ「いつからいたの」
ノヴァ「3時から」
アスカ「すごい待ってるじゃん!」
ノヴァ「用事がなかったし 暇潰しにもなったよ」
アスカ「ユズは?」
ノヴァ「友達と歩いて帰ったよ」
アスカ「ユズが友達ねぇ」
ノヴァはマフラーに
サイレンサーを着ける
ノヴァ「さっ 行こっか」
ーーーーー深夜
ユズはバーに戻りノヴァの部屋に入り漁る
そこにビッグママがドアを開ける
ビッグママ「ユズ?」
ユズ「ママさん」
ビッグママ「どうしたの」
ユズ「別に…」
ユズは何かをポケットに入れて
部屋を出た
ビッグママ「あ、家まで送ってこうか?」
ユズ「独りでいい…」
ビッグママ「…何を企んでるのかしら」
……数分後
ノヴァ「ユズが俺の部屋に?」
ビッグママ「そうなの 何か探してた様だった」
ノヴァ「別に大した物はねぇけどな…」
ジョージ「まるで牢獄な感じだ」
ノヴァ「ベッドと机とタンスだけだな」
ビッグママ「もしかして性別を
気にし始めたのかもね」
ノヴァ「誰の?」
ジョージ「お前のだ」
ノヴァ「ええ…」
ビッグママ「良く男女どっちか聞かれるしね」
ジョージ「一緒に風呂でも入ってみろ」
ノヴァ「遠回しのセクハラだぜ そりゃ」
ビッグママ「ねえ ノヴァ」
ノヴァ「ん?」
ビッグママ「お小遣いはいくら?」
ノヴァ「前は500円 今は1000円だが?」
ジョージ「高いな」
ノヴァ「そうなのか?」
ジョージ「子供は100円で十分だ」
ビッグママ「もしかしたらイジメで
かつあげされてるのかもね」
ノヴァ「おいおい 冗談はやめてくれよ」
ジョージ「これが当たりなら言え
男ならいじめから打開しろと」
ノヴァ「はいはい…っと」
ノヴァは手入れをした 剣をしまう
ノヴァ「そいつらも魔なら 斬りたいところだな」
ビッグママ「いいやノヴァ人はみんな
気付いてないだけで悪魔は近くにいるのよ」
「だからユズとアスカの家族のようなのが
たくさんいるのよ」
ノヴァ「俺らはそいつらを裁く専門じゃない
どうしようもねえ話だ ビッグママ」
ーーー数時間後
ノヴァは1人ひとつの明かりで
酒を飲んでいた
ビッグママ「まだ起きてたの」
ノヴァ「…気になっちまってな」
ビッグママ「きっと何もないはずよ」
ノヴァ「だと良いがな」
ーーーーー次の日(朝)
ノヴァは部屋をあさられたということで
何が無くなったかを探していた
とわいえ無くなろうが困った物は
置いてはいない 置いてあるのは
タンスには黒のスーツ5着
それと買って着ることはなかった
女らしい服のみそして机とベッドだけだ
ノヴァ「一体何してたんだ…」
そこで腕時計がなる
特に無くなった物はなかった ただなぜ
コソコソしていたかだけが気になっていった
一階に降りるとジョージが来る
ジョージ「飲んだのか?」
ノヴァ「まあな」
ノヴァは鍵を投げる
ノヴァ「送って行ってくれねえか」
ジョージ「まあ いいだろう」
………
ジョージ「それで部屋は何か減っていたか」
ノヴァ「別に何も減ってはなかった」
ジョージ「そうか」
ノヴァ「…朝飯作ってやらねえと 飛ばせよ」
ジョージ「まだ 7時40分だ」
ノヴァ「遠いんだよ」
ジョージ「自転車を買ってやればいいだろ?」
ノヴァ「事故でもされたら …心配なんだよ」
ジョージ「考えすぎだ それと暗くなりすぎだ」
ノヴァ「いつものことさ」
「この気持ちは不安になるとグルグルと
まとわりついてくる それで暗く落とすんだ」
ジョージ「休んでもいいんだぞ」
ノヴァ「休まねえよ 誰かの力になれりゃあいい
それだけで 明るく這い上がれるんだ」
ノヴァは車で寝落ちをした
ジョージはノヴァを抱き上げて
部屋まで運んだ
ジョージ「弱いくせに 飲むからだ」
ノヴァは起きることなかった変わりに
ジョージが朝食を作り 学校に送った
ーーーーー夕方
ノヴァ「寝ちまった…何時だ」
ノヴァは時計を見る
ノヴァ「2時か…あーだりぃ 二日酔いだ」
寝室から出てリビングに行くと
皿と紙が置いてあった
ノヴァ「へー あいつも飯作れるんだ
親父になるんだし当たり前か」
「つっても 食うことに意味はないんだよな
魔力でどうにでもなるし」
ノヴァは皿を冷蔵庫に閉まった
ノヴァ「…すぅ やっぱ食っとくかぁ」
皿出して レンジで暖めて食べた
…………
ノヴァは紙を見ながら食べる
ノヴァ「迎えは俺で行くからいい
フン…子供の為の練習ってことか」
ふと思うユズの部屋の確認をしてみよう っと
ノヴァ「まだ時間はある 探らせてもらうぜ」
部屋の扉を開ける
ノヴァ「まさしく思春期の男って感じだ
ゼンズリでも覚えちまったか」
まずは机の棚を開く
4番目にカンの入れ物が出てくるそれを開けると ビッグママの下着と上着がなどが出てくる
また中にひとつ袋があった
どんな状態かを察して ゆっくりと蓋を閉める
ノヴァ「…うん…まぁ…いいか…」
「気持ちいいもんな 覚えたてのゼンズリは
チンパンジー見たいに やった覚えあるし…」
ノヴァ「久しぶりにビッグママから
取ってやっちまおうかな」
「てか減りに不審に思わないってのも笑えるな」
後ろからノックが鳴る
ノヴァ「…ッ!」
銃を召喚して構える
ノヴァ「ビッグママ…いつから?」
ビッグママ「ユズの部屋に入った頃から」
ノヴァ「入れ違ったみたいな感じか」
ビッグママ「で? これは そういうことよね」
ノヴァ「まあな 部屋はクセェし当たりだな」
ビッグママ「それでノヴァも私から
取ろうとしたのね?」
ノヴァ「うぇ…つっても何十年は取ってねぇよ」
ビッグママ「前は取ってたのね」
ノヴァ「まあな 昔だからもう言える」
ビッグママ「まあいいわ」
ノヴァ「ビッグママこのあり様どうすんの」
ビッグママ「まあいいんじゃない」
ノヴァ「え…」
ビッグママ「どうせ誰しも通るし」
ノヴァ「いや普通は盗まねぇだろ?」
ビッグママ「脱ぎたて でも置いとこうかな」
ノヴァ「俺が取ってくぜ?」
ビッグママ「まあ 冗談よ」
ビッグママは机に置いた
カンの入れ物を棚にしまう
ノヴァ「まあ ユズが部屋に来たのは
盗みに来たってことか」
ビッグママ「そうかもね」
ノヴァ「フッ…正直に言えばいいものを」
ビッグママ「言っても渡すんじゃないわよ」
ノヴァ「うぃー…てかアスカも似た感じか?」
ビッグママ「気になっても言うんじゃないよ」
ノヴァ「別に俺は気にした事はねぇんだがなぁ」
ビッグママ「プライバシーも無いわね」
ノヴァ「まあ殺してヤったしな」
ビッグママ「今も?」
ノヴァ「昔だもうヤってねぇ そう睨むな」
ビッグママ「冗談よ怒ってもない
どんな理由だったかなんて知ってるわよ」
ノヴァ「ビックリしたな」
ビッグママ
「ノヴァがそんな状態だからアスカとユズをあなたに
養子にさせるようにしたのよ」
ノヴァ
「また半分は俺の意思だがな
俺が動物で野良なら耳に切り跡
つけなきゃなんねぇからな」
ビッグママ「どうだったか聞いてなかったけど
やっぱりそうなの」
ーーーーーー数十年前
俺はある者に子宮を乗っ取られた
また産まれ変わる為の道具にされた
まだなんとかそいつが孵る前にぶっ殺したが
奴が残した跡は悪影響だった子宮は
使いもんにならないと言われた
俺は自身で男を逆レイプをして試した
そして確かに妊娠すらもしなくなっていた
奴にぶっ壊されたんだ となれば
俺はただの妊娠もしないヤりまくりな
オナホ意思を持ったダッチワイフだ
ーーーーーー
ノヴァ「気になってたんなら 良かったのに」
ビッグママ「聞けるわけないじゃない
その事を気にしてたなら 悪いし」
ノヴァ「少しは気にしたが 正直ありがてぇよ」
ビッグママ「どうして」
ノヴァ「俺は顔だけだったが今や
どっちでもない 本当の中性だ」
「何も恐れる事もねぇんだ」
ビッグママ「子供は産めないのよ」
ノヴァ「前の事を言っても今や無意味
今のままで充分だ」
「なんだ 子宮はここにハメ
コメれるって言うのか?」
ビッグママ「………」
ノヴァ「いや…悪いな」
ビッグママ「ごめんなさい」
ノヴァ「気にすんなよ あっても
どうせ養子を取ってるさ」
「俺はナニが嫌いだ何人ぶった斬ったか
なんか覚えていねぇ」
「こんな野郎の中に種なんか入らねぇよ
どうせ外には野郎の血が散ってる」
それが女性を愛す理由でもあったんだ
…………
ノヴァから無線が鳴る
ノヴァ「ジョージ どうした」
ジョージ「ユズが拉致られちまった!」
ノヴァ「アスカは!」
ジョージ「なんとか取り返したが同時には防ぎきれなかった!」
ノヴァ「拉致ったんなら 車だよなナンバーと車種を言え」
ジョージ「ゆ・0001の初代ハイエース!」
ノヴァ「今いる場所は」
ジョージ「上尾駅付近を通過 バイパス13! いま目の前にいる」
ノヴァは窓を開ける
ノヴァ「オーケーすぐ行く!!」
電話を切りベランダの手すりの上に乗る
ノヴァ「だから野郎は嫌いなんだ…!
ママは俺ん家から出るな! 待ってろよユズ!」
10何階の高さから飛び降り
バイパスを沿って2人が乗るグロリアを探す
ーーー
ジョージとノヴァの車はなぜ
大きな音を出しているか走りの遊びでもあるが
もうひとつはそれはお互いの場所を示すためでもある
すぐにジョージの乗る車は見つかる
屋根に乗り隣の席に乗り移る
ジョージ
「奴は改造してるエンジン音はハイエースではなかった
となれば馬力もいじっているそれにニトロ満載だ」
そう言うとハイエースはニトロを使い距離を離す
ジョージ
「z31ならばもう少し追い付くんだがな!」
ノヴァ「文句いう暇があるなら踏め!」
ジョージ
「これじゃあどうやっても
べったり着くこともできない 重すぎる!!」
ノヴァ「ちくしょ!」
アスカ「ノヴァさん…どうやって…」
アスカの声が聞こえ後ろのシートを見ると
腫れた顔をしたアスカの姿があった
ノヴァ「アスカ…この跡」
ジョージ「言うまでもない…ッ!」
ノヴァ「え…あ…あぁ…クッ! ぶっ殺す!!!」
ノヴァは銃を取り出し窓から撃とうとするが
ジョージは片手で引き戻す
ジョージ「やめろこのスピードだ 事故ればユズも死ぬぞ!!」
ノヴァ「ちぃ…アアアアー! クソッタレ!!」
ノヴァは銃を投げる
ジョージ「落ち着け 冷静を持て!」
ノヴァ「相手は魔か人か言え!」
ジョージ「人だ 殺すにも不可能だ」
ノヴァ「死ななきゃいいんだろ!?
酸素ボンベ無しじゃあ生きれねぇようにしてやる」
ジョージはノヴァの腕を掴む
ジョージ「冷静を保て アスカの前だぞ」
そこでガソリン切れのランプが光る
ジョージ「なっ!」
ノヴァ「後ろの窓を開けろ」
ジョージ「何をする気だ!」
ノヴァ「予備は前に用意していた」
ジョージ「動きながらやるのか!」
ノヴァ
「こんな場所だ人の目がつく場所で飛んで
追いかけられねぇならこれしかねぇだろ
それに止まっちまえばすぐに見失うぞ!」
ジョージ「危ないが…ちぃ!」
ノヴァ「アスカ その灯油カンの先を着けて持ってくれ!」
静電気から引火を防ぐため皮手袋をつける
窓から外にでて後ろの窓に足を引っ掛け
ノヴァはアスカに灯油カンを持たせる
ノヴァ「アスカ!」
アスカ「はい!」
特に異常はなく ガソリンはすべて入っていく
蓋をして灯油カンを後ろの席に戻したとき
ノヴァの肩に弾が当たる
ノヴァ「ちぃ 効かねぇな」
ノヴァはさっと前の席に戻る
ジョージ「大丈夫か」
ノヴァ「今更こんな痛くもねぇよ」
ノヴァはえぐって弾を出す
ノヴァ「んだこいつは」
ジョージ「手作りの銃なんだろう」
ノヴァ「ガスガンでも削っちまえば
実弾でも入るんだっけか」
ガバメントをショットガン型に
魔改造したショットガン
ガバメントに弾を込める
ジョージ「撃つなやめろ!」
ノヴァ「撃ちはしねぇよ今はな」
マイクロタックが鳴り ノヴァは出る
ビッグママ「ふたりともラジオで報道されてるわよ!」
ジョージはラジオを着ける
ラジオ「ただいまチェイスを
行ってる車について…」
ノヴァは音量を捻ると
ラジオは消える
ジョージ「何してる!」
ノヴァ「状況も知らねぇ野郎があーだの
言ってんのは昔から気に入らねぇんだ」
ジョージ「わからないでもないが」
ビッグママ「一度戻ってきなさい!」
ノヴァ「………」
ジョージ「そうした方が良いだろうガソリンの
ストックはないし この車ならばどうせ追い付けん
それに報道された状況だと なおさら動けん」
ノヴァ「好きにしろ…もうボロボロだ」
ジョージ「アスカ 掴まっていろ」
ジョージは道から外れるために
グリップを効かして曲がった
ノヴァ「待っていてくれ ユズ…」
ーーーーーー数時間後
ビッグママ「うちらが去ったお陰であの報道から
位置はすぐに判明した ここよ」
ノヴァ「口止めは」
ビッグママ「行動済み 心配はいらない
好きにやりなさいノヴァ!」
夜になればそれはお前達の世界ではない
夜は俺達の世界だ!
ノヴァは翼を羽ばたく
そして廃墟に着く
ノヴァ「この車だ」
仲間であろう者はボンネットを開けて
いじっていて気付いていない
ノヴァは殴り ボンネットを下ろした
男はバタバタと痙攣をして
ずり落ち倒れる
エンジンを見ると 不思議なことに
ランボルギーニのエンジンになっていた
ノヴァ「追い付かねぇ訳だ
gt-rレベルじゃあねぇとな」
ノヴァは入っていく
部屋に近づくと 何か話していた
男「んでだよ ちゃんと持ってきただろ!」
外国人「女つきでこれじゃ取引にもならんニダ」
男「このキムチが」
外国人「ゴブッ!」
外国人の腹に剣の先が貫通して出ていた
外国人「キサマァ…美しい…こいつは売れ…るぅ」
外国人は倒れる
男「てめぇ!」
この叫びに銃持ちが 飛び入る
男はユズに銃を構える
ノヴァ「…こいつがあの弾が入ったやつか…」
男「こいつが目当てなんだろ!」
「殺されたくなれば 服を脱いで土下座や!」
ノヴァ「…引き金に指は掛かってる…撃てば
死に際に引くかもしれん…」
男「早くろや!!」
部屋の出入口には 銃を構えた男二人が
ノヴァに構えていた
ノヴァ「………」
長剣を投げ捨て
ノヴァはスーツの上着を脱ぐ
男「ハァ…ハァ…次だぁ!」
シャツのボタンをひとつづつ 取っていく
男はユズから 銃を離しノヴァに向けた時
ショットガンガバメントを横の二人に撃つ
魔改造の銃 威力も強く上げている
二人の体には弾が貫く
男「ひぃ!!」
男の手首を持ち顔面に殴る
次に壁に叩き付ける
ノヴァ「手間ァ かけさせやがったな」
座り込む男の顔面に何度も 蹴り続けた
ショットガンガバメントに弾を込める
足に撃ち込むと 肉体が飛び出る
男「うぎゃはぁー!!!」
ノヴァ「どこまで持つかな ええ この野郎!」
リロードをする
ジョージ「待てノヴァ」
ノヴァ「ああ!?」
ジョージ「ユズがいるぞ いいのか」
ノヴァ「そうだな…これ以上のグロはキッズには
トラウマになっちまう 悪りぃな」
口と両手を塞ぐロープ切る
ユズ「……」
ノヴァ「帰るぞ」
ユズ「待って」
ノヴァ「………」
ユズ「前から謎に思ってた どうしていつも
血生臭して戻ってくるのかを」
「こういうことなの ノヴァ!?」
ノヴァ「そうだ」
ジョージ「ノヴァ これだと誤解を!」
ユズ「話してよ…何を隠してるの」
ノヴァ「化け物を狩っている」
ユズ「この人達のような?」
ノヴァ「もっと化け物だ 窓を見ろ」
ノヴァはユズを抱き寄せて 窓際を撃つ
魔「ギャー!」
ユズ「…ッ!」
ノヴァはショットガンガバメントを
手放し次に手元からフリントロックを召喚する
ユズ「…魔法!?」
ノヴァ「見とけ これが俺の仕事だ」
撃つと虫の魔はバラバラに砕けて 落ちる
ユズ「こんなことって!」
ノヴァ「君達 人の世界はいつも裏で
俺達が戦って守ってる」
「こうして人と人の問題を抱えるように
なってるのも また俺達が戦ってるからだ」
ノヴァはユズを抱きしめる
ノヴァ「今日は悪い夢だったな ユズ…」
ユズ「ノヴァ…」
ユズは気絶をする
ジョージ「良かったのか」
ノヴァ「いずれこの羽を明かすことになる
その前触れを見せてやっただけだ」
その後
ジョージ「削ってエンジンやら
無理やり入れたのか こいつを…」
ノヴァ「見ての通りだな」
ジョージ「フン、気に入った」
ジョージはフェアレディZから
偽装ナンバーを取り出す
ノヴァ「変えるのか」
ジョージ「ああ テレビにこの
ナンバーは晒されてる」
ノヴァ「こんなもんガラクタにしかならねぇよ」
ジョージ「乗り回す気はない 部品取りだ」
ノヴァ「エンジンの元はランボルだしな」
ーーーーーー次の日 バーにて
バーにて
アスカとユズらは集まっていた
ノヴァ「ユズの件もあってだ だから俺は
普通の人でないことを見えようと思う」
ユズ「………」
ノヴァは羽を出す
アスカ「黒い翼…」
ユズ「……」
ノヴァ「この見た目通り俺は
化け物も相手に戦っている」
「前々に何度か見たことあると思う
武器はこいつとこれで殺ってる」
銃と長剣を出す
ノヴァ「その隠す気はなかったんだ」
ユズ「化け物と戦ってるならいつか
俺達にも危機が来るんじゃない」
ノヴァ「大丈夫だ そんなことはさせないからな」
アスカ「キレイだよ…」
ノヴァ
「綺麗? 言われたのは はじめてだな…そうだな
ならよかったって言うべきか?」
ーその後
俺達はふたりを掴み翼で
一緒に空を飛んだりした
月明かりに照らさせながら
3人で笑いながら
バーに戻りしばらくして
ノヴァは2階の部屋にいく
アスカ「ねえ 筋力ってどのぐらい?」
ノヴァ「さあな 測ったことねえ」
アスカ「これ割れる?」
ノヴァ「そんなに知りたいのか」
アスカに渡されたリンゴを握ると割れる
ノヴァ「ってな訳だ」
アスカ「凄い!」
ちなみにユズは影で引いていた
ーーーーあれから時は経ち 2007年
ずっと共に入れるそう思えていた
しかしそれは間違いだった…
バーにて
ビッグママ「どうしたの」
ノヴァ「アスカが事故った」
ビッグママ「え…大丈夫なの!?」
ノヴァ「死んだ 即死だ…」
ビッグママ「原因は…」
ノヴァ「トラックの居眠り運転 道を外れて歩道に
5人は轢かれたらしい…はは
いつかこう来るとも考えていた
覚悟はしていたでも…でもなあ つれぇな…」
ノヴァはぐったりと客席のソファーに座り込む
ノヴァ
「この喪失間はあの時を思い出させちまうよ…」
ビッグママ「……」
ノヴァ
「ジョージも逝っちまって…
もう壊れちまいそうだ何が護るだっての
…何も護れてねぇ護り切れてねぇ
あの時何かを学んだつもりだった
知った気でいた けど何も学んじゃいえねぇ
何も変わってねぇよ 本当に俺は…役立たずだ」
するとビッグママから手が上がる
ノヴァ「……」
ビッグママ
「もうやめて!まだ全員死んでいない
まだチャンスはあるの 自分を追い詰めないで
もう見てるだけで 私だって辛いのよ…本当に…」
ノヴァ「ごめん…」
………
葬式にて
ノヴァ「さよならは言わないぞ アスカ」
手を取り ノヴァはキスをする
唇から離れるとノヴァの唇は震えていた
堪えていたのだ 涙を
ノヴァ「……壊れちまいそうだ……」
…………数日後
ノヴァ「なに 鬱だって?」
ユズ「ああ…」
ノヴァ「あんまり考えすぎるなよ」
ユズ「わかってる でも止まらないんだ」
「考えた先にまた考えが出てきて
答えを探すために深く考えちまうんだ」
ノヴァ「気楽にな ユズ」
ーーーーー
数年後
ノヴァ「言ったじゃねぇかよ バカ野郎」
odでユズは命を絶った
遺書にはこう書いてあった
もう終わらせたい っと
………
ビッグママ「車売っちゃうの」
ノヴァ「この車と色々やってきた 思いでもある
そのせいかつれぇんだ…色々思い返しちまう」
思い出から絶つために
辛さから逃れるために
………
ノヴァは傷を着けぬよう
屋根にシートをひき
車のパーツを縛り付けた
ビッグママ「これってこの車の?」
ノヴァ「まとめて売るんだ」
ビッグママ「どうして」
ノヴァ「さらに言えば 家も売る」
ビッグママ「そう…止めはしないわ」
ノヴァ「元々は一般人の様な
過ごし方は必要ねぇ」
「移動は翼で使えば速いし 飯は魔力で十分
眠るんならここの二階でいいし」
ノヴァ「もうこれ以上持ってても必要ねぇしな」
ビッグママ「そうね…」
ノヴァ「マンションのこの紙を悪いが
渡してきてくれないか」
「このパーツを売りに遠出する
高く売ってくれる店があるんだ」
ノヴァ「大丈夫だ 今日中には戻れるから」
ビッグママ「うん わかった 気をつけて」
ノヴァは鍵を捻ると
大きな低いエンジンが鳴る
ノヴァにはこの音が別れの言葉に聞こえた
ーーーーーー
楽しかったぜ グロリア…
お前をいじるのも悪くなかった
だが自分の身がこうだ
車での移動は必要ないんだ俺にとっちゃあ
どんな車だろうが遅すぎなんだ
良い持ち主に出会える事を願ってるぜ
イキッた野郎に乗られて車高下ろされて
オイル撒き散らかして廃車にならないようにな
フッ‥こんな燃費の化けもんは誰も買わないか
………
ノヴァは車を売る手続きをした正直ノヴァは
売りたくはなかっただがもう過去を
深く思い返さないために売った
ノヴァ「あれ…写真無くしちまったな」
「まあいいか 始めっからやり直すさ…なあ!」
深く過去を思い返さない
どうせ生き返りはしないから
鬱になり苦しくなるだけだから
だから過去を思い返さない
そしてどれだけ護ったって
終わりはあっけない
これが現実だ…
ノヴァは翼を使い移動した
そして通常よりも高くパーツを売った
これ以来養子はもう取らないと
そう決めていた…決めていたんだ
俺にはこいつらしか居ないからと
ーendー
od(オーディー)とは
薬の採りすぎで命を落とすこと
オルヴォワールキャマラッド H∧L115 @EGOHALIDO
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