二月兎的コトバノ標本箱。

天国は、遠いですか。

きっと、あのこは笑ってるのに

わたしはいつまでもいつまでも

ぐずぐず泣いてばかりです。

でもどうしようもありません。

かなしいです。

さびしいです。

あのときもうすこしだけ

はなせばよかった。

わかっていたのに

わかっていたから

話せなかった。

天国は、遠いですか？

遠いのならば

わたしがそっちに行くときは

道折々見てきた風景を

おおきなおおきな花束にして

あのこにあげようと、思います。

だから神様。

わたしにもっと色んな景色を見せてください。

キレイなものも

そうでないものも

すべて。

この世界、を構築しているものを

存分に見てから

わたしはあのこのところへ行って

わらっていられたらいい。

そう、願わずにはいられないのです。