須賀マサキさんのバンド小説「OVER THE RAINBOW」シリーズ。一作目。
語り手の西田沙樹は受験生。
志望校のことで悩み、自分を見つめ直す姿にかつての自分を重ねて読み進めました。
沙樹だけでなく、同級生の哲哉や大学生のワタルも皆、自分と向き合い、自分に負けない強さを持っている、沙樹の同志だと感じられます。
特にステージのシーンは力強く、音楽が、ライブがどれほど沙樹を圧倒し勇気づけたのか伝わってきました。
勉強のメリットを説くなどの理屈ではなく、当人の心を動かし受験に立ち向かう勇気を持たせた水野先生。ナイスです!
シリーズの別の話を覗くのも楽しみになりました!