さらば3K新聞
クライングフリーマン
さらば3K新聞
宮崎県で地震が起った。大震災という名前はつかない。
だが、気象庁が緊急記者会見を行い、「ついでに」情報を発信した。
「南海トラフ地震情報」とかいうやつだ。
「あんたらは知らんだろうがあ」的な発表のそれは、気象予報士の各氏が、折りに触れ解説してきた情報で、何ら目新しくはない。
私見だが、かなり大失敗の情報発信で、混乱を引き起こすことになった。
情報弱者のオールドメディア各紙の自称ジャーナリスト達は、とびきりの「餌」に食らいついた。『情報』は情報でしか無いのに、『厳重注意』という、『宮崎県への注意喚起』をくっつけて、あたかも「南海トラフ地震情報」が「南海トラフ地震注意報」であるかの錯覚を起こすような報道をしたのだ。
「1週間の余震注意」は宮崎県の余震注意から、四国・近畿の各府県への余震注意にすり替えられたのだ。
テレビでは、帯テロップ(専門的には何というのか知らないが)は津波注意報みたいな扱いで「南海トラフ地震情報」の為に、などと表示した。
新幹線や紀勢本線などで徐行運転を始めた。高名な先生には「全く意味の無い対策」と失笑された。そして、総理が、何故か大事な会議をドタキャン。退陣されるそうだから、この件は、横に置いておこう。
オールドメディア各紙は、五輪の後は、どうしようと思っていたら「棚ぼた」ニュース。
「自分達の分かる言葉」で発信し、「自分達の理屈だけ」が正しいスタンスのなせる技。
当家では、母の代から3K新聞を取っていた。母が脳梗塞で倒れた後、私は母の為にスクラップブックを作るようになった。切り抜いた記事を読み聞かせる為だ。
ところが、母はもう読む気を無くしていた。私は、惰性でスクラップブックを作るようになった。
だが、今回のことで、「価値がゼロ」になった3K新聞の定期購読を止めることにした。
「南海トラフ地震情報」の記事が無くなったのは13日朝刊から。ネットから、また高名な先生方の苦言から、引っ込めたのだ。
記事は、まるで、気象庁に取材に日参して得たかのように書いているが、最初、宮崎県の地震と直接関係ない、と専門家の先生が言っているのに、関係があると言い出した『声の大きい人』に合わせた報道を続けようとしたが、真実が露見してしまったのだ。
宮崎県や近隣の県が余震を警戒するのは当然だ。今までどんな地震でも余震は非定期的に起る。謝罪も訂正もしない。「報道しない自由」という、ありもしない特権発動だ。
私は、3K新聞が、大新聞に習って「煽り報道」したことを非常に残念に思う。
以前、故安倍総理が『発出』という言葉を使ったが、オールドメディアは、こぞって『発令』を使った。『国民が分かり難いから翻訳してやった』という言い訳を持っていたのだろうが、購読者や視聴者にかみ砕いて伝えるのがジャーナリストの使命だと思う。
私は、3K新聞の系列の『〇論』に苦情を書いたら、編集長から丁寧なお返事を頂き、3K新聞の『一部記事』は『発出』に変更されたが、一面トップ記事は、そのまま『発令』だった。
五輪について、AS新聞の社説と本文に食い違いがあると指摘されたことがある。
恐らくは、担当記者の『分業』が当たり前で『編集長』なる者は、『よきにはからえ』という殿様管理職なのだろう。
3K新聞の定期購読は、この際止めることにした。母が他界するまで継続する積もりでいたが、「3Kよ、お前もか。」では、もう『庇えない』。
オールドメディアが煽った為、『団塊の世代』は、慌てて買いだめに走った。
『一週間』我慢する為に。
ここで、考えて欲しい。「予知」できるなら、なんで気象庁は宮崎県に「一週間後に地震が来ますよ」とか「明日、地震が来ますよ」って「予告」しなかったのだろう。
「南海トラフ地震情報」自体は否定しないし、「南海トラフ地震」も否定しない。
備蓄も必要だし、心構えも必要だろう。でも時間や場所を特定出来るようなシステムは「まだ」ないのである。
いつかは、「予知システム」が出来るかも知れない可能性まで否定はしない。
だが、「一週間以内に南海トラフが来るぞー!」は、言い過ぎた。やり過ぎた。
日本民族は、それ程、ウマシカですか?
地球温暖化がー。100年あれば、『緩和策』出来るとは、思わないのか?人類は、そんなにサクラモミジですか?
誰がなるか分からないが、新総理には、真っ先に『電波オークション』をして欲しい。
我々が、安心して生活出来るように。
―完―
さらば3K新聞 クライングフリーマン @dansan01
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