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王は社会構造の頂点にあり、民衆を導いてくそみそに死なせる存在である
そして特に始祖たる偉大な王は築いた屍の上に国家を構築する者である
故に社会を超克する類の歴史に名が残る思想家は皆須く大量殺人者であると言えるのではなかろうか?
第一部主人公の王様はサンテネリ人のことを偉大なこと、偉大であること大好き人種だと思っているので上述の意味合いを込めつつも一応ちゃんと褒めているのでしょうね
ジュール・エン・レスパン君は既存社会構造の破壊者たらんと自認はしているのでしょうが、この段階では自分が民衆の導き手()であることを自覚していないでしょうね
作者からの返信
社会構造を破壊したあとに、新しい何かを提示できる存在を王は求め、期待している感じです。
その意味ではレスパンはまさにこの時期、それを自覚し始めている最中といったところでしょうか。
過去のユニウス思想に影響され、現代とは折り合いをつけきれていないジュールを対象にしているような、”王から聴衆へ”の演説。
ジュール視点でみると好敵手や男の友情感があるのですが、一歩引くとジュールと王のねじれた関係性を表しているようでもありますよね
ジュールは熱心に王を見ています。でも王はジュールと視線が交錯したでしょうか。交錯してもしなくても、どちらも面白い解釈になりそう
作者からの返信
悪について4で、王からジュールへの意識は触れましたが、それもあくまでもジュールの意識を通してのものなので、王の内心は不明です。
第2部は王の内面だけは書かないようにしているので、色々想像して楽しんでいただければ幸いです。
ジュールくん王様のことめちゃくちゃ大好きなのにそれはそれとして除かねばならぬと決意しているのでしょうね。
作者からの返信
そうなんです。
王もジュールくんのこと気に入ってますからね。相思相愛なのに…。