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邂逅 3 -物語論-」への応援コメント


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    今回に限って言えば作者という神が厳然として存在しているからフライシュ王が正しいのがまたややこしい……
    作中に記述されているように神とか運命とかに依存するのは虐げられた弱者のための哲学でしかありません
    経済的に富裕な王族としては悟りを目指す方(初期仏教)が精神的にも安定できるのではないでしょうか
    あるいは為政者として仁を備えるよう学問する方(朱子学以前の儒学)がよほど国民の為になりそうです

    王としての実績に裏打ちされた運命論おじさんとはかなり強烈なキャラクター付けですね
    キャラクターとしては結構好きなタイプですわ

    主人公は実際の所、輪廻転生の実証者あるいは自覚なく憑依した精霊・聖霊・悪霊ですよね
    あんまり神の存在も否定し辛い立場な気がするのですが割と強烈な無神論者ですね

    作者からの返信

    この辺りのことを書いてしまうと裏話すぎてアレなのですが、多分pcyslさんはお分かりの通り、このお話は歴史物というよりも思想史物なんです。
    主人公はこの地球における実存主義者なんですが、その思想が成り立つ前提(16世紀から19世紀までの西欧哲学思想全般)が明確な形で存在しない世界に放り込まれているので、ぐちゃぐちゃな状態になっています。
    フライシュさんは運命論者というよりも、この世界流に改変された(キリストの存在を抜いた)予定説の信奉者というキャラ付けですね。

    作者(私)=神の存在による二重構造は結構意識して書きましたので、そこを指摘していただけてとても嬉しいです。

    編集済