読書感想文 創作論を読んで

弓納持水面

第1話 棋書と創作論

 カクヨム投稿に「創作論」を投稿されているのを見ると、つい読みたくなります。

将棋の棋書を読んでる感覚です。

将棋の棋書は普及の為の入門書から、有段者向けの戦法書、次の一手から詰め将棋まで様々です。


 リアル本屋さんでは、棋書ではないのですが、棋士、女流棋士が書いたエッセイも同じコーナーにあります。リアル本屋さん自体が少なくなり、更に棋書はマイナー本ですから、置いてない所には大きな本屋さんでも、ありません。


 閑話休題


 何故、こんな話をしているかと言うと「創作論」も似ているからです。

プロを目指す人向けから、カクヨム初投稿をするに当たっての注意点をまとめた物まで千差万別。

さらに棋書と同じく文が多いのです。


 流石に駒の解説から入る子供向けに罠はありません(古い先生の本には稀にある。古本屋さんでは注意)


 罠があるのは、例えば「必勝!◯◯戦法」とタイトルがある棋書あたりです。

将棋には「戦法」があると、理解している級位者から段位者向けなのですが、ここに罠があります。


 「◯◯」に入るのが、初心者向戦法なのか?プロで流行っている流行系なのか?アマ初段レベルで勝ちやすくなる程度なのか?

知らない人には全くわかりませんし、知っていてもがあります。

(例題「棒銀」「右四間飛車」「三間飛車」「角換わり」「一手損角換わり」それぞれが上記のどのレベルにあたるか答えよ。)


閑話休題


 「創作論」も文章の正しいルールから、炎上の鎮火方法、商業化したさいの編集者との付き合い方まで千差万別の内容が「創作論」の括りで綴られています。

中には「鬼殺し戦法」の様に「初見殺しに徹しろ」書きたい物を書くのは書籍化して読まれる基板ファンが出来てからにしろ!とまで書かれている物も……。


 後は「日本語として正しい書き方は最低限派」と「文章として読みやすい事が最優先派」の違いなどは「創作論」により大きく違います。

例えば「句読点は基本、知らないなんて小学生以下です。恥ずかしくない文を書きましょう。」と「最近は句読点嫌う読者も多いので、意味が通じるなら無理に付けない方が良いです」

が両立しています。


 そして創作論も棋書も自分のレベルにあっているか、読むまでわからないので、つい読んでしまいます。

棋書も創作論も様々な考察され、その考えを読むのは楽しいですし。


 私としては、カクヨム投稿も将棋も、正しさよりので充分なのですが。



でも、将棋もカクヨムもアマ初段にはなりたいなぁ。

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