第3話 終わりに
あの事件から、もう十年以上経つ。
当時は物凄く怖かったはずだが、これだけ時間が経つと記憶もだいぶ薄れていた。
大事に至らなかったというのもあるのだろう。少なくとも、就活鬱で精神的にどん底だったことに比べれば、冒頭で話したように、今では笑い話として話すこともできる。
でもこうして思い出せるということは、記憶は薄れていても、忘れることはできない内容ということでもある。
実際、先日甥っ子に金的(蹴り)をくらって、僕は今回のことを思い出した。
たぶんこれからも、忘れることはできない記憶になるのだろう。
股間は人体の急所のひとつである。当たり前だが、女性にとっても危険な箇所である。
この話を聞いてくれた皆さんも、注意してくださいね。
それではこの辺で、僕は失礼します。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
痛みの記憶 白黒灰色 @sirokuro_haiiro
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