第7話since i dont have you

僕はもう、何もかも失ってしまった、望み、未来、全てブッ潰れた。もう、女とは、付き合わない。もう誰にも代わりは出来無いであろう。だって誕生日も、一日違いだし、童貞を失ったのも彼女だし、特別すぎるよ、本当に。 僕はあるバンド、ガンズアンドローゼスの the spaghtti incident の1曲目の歌が最近、頭の中で流れ続けている since i dont have you そうアクセルローズが、感情をこめて歌っている。その歌を歌う様になったのはそれから、半年たったクリスマスイヴからだそう街は神の子のために、賛美し、イルミネーションも光っていた。そのクリスマスイヴの夕方、僕は、ある浮浪者を、見かけた。僕は慌てて、近くにあったホカホカ弁当と、お茶と、コンビニで、ロールケーキを買って、彼に、渡した。彼は黙っていた。僕もそれを渡すと、車が止めてあるコインパーキングへ、さっさと歩いて行った。カーステレオからは、since i dont have you が流れていた、車の、椅子をたおし、両手を首の後ろにあててゆっくり目を閉じた。彼女の顔が浮かぶ 笑っていた あの可愛い顔で、ニコニコしてる。きっと天国に行ったんだなぁ、と思い目を開けてみた。外はまだ、明るく、外はさすがに寒いが、車の中は、暖かく、エンジンも低い音で、ブルブル小刻みに震えながら、出発を待ち望んでいた。 あなた 落ち込まないで もう私のことなんか忘れて そう呟く彼女の声が、はっきりと聞こえた。忘れるとゆう事は、出来ないが、夜空の、星屑の中の一つになったんだ と思い、車を走らせた。    END


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since i dont have you J.F.K @docomo96

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