第4話 布団綿(代用品)を探そう
今日はマットレスに敷き詰める綿の代用品を探しに行くことにした。
綿みたいなのが有ればいいけれど無かったらストロングバードの羽毛を集めて羽毛布団を作ろう。
結局綿の代用品は見つからなかった。その代わりストロングバードを4羽捕獲した。更にラグビーボールの3倍も有る何かの繭を見付けた。【
そしてその日の夕食はストロングバードのステーキと唐揚げを堪能した。でも野菜が足りない。明日は畑造りを頑張ろう!
城で貰ったマジックバッグに入っていた種子や種芋は見たこともないものだったので播いてみないとどんなものが育つのか判らない。
鑑定して見ても、俺がこの世界の野菜を知らないので、判らないのは仕方ない。
ということで腐葉土を集めるために森に来ている。この辺りは落葉樹林なので良い腐葉土が出来ている。危険な毒虫や毒ヘビが居ない事を願いながら採取していく。マジックボックスの中でも結構な量の堆肥が出来ていた。家の敷地に戻る時空堀を見るとホーンラビットが5羽落ちていた。生きのいいうちに処理して置こうと魔弾を撃ち込み首を切って血抜きをしてマジックボックスに入れて解体しておいた。
畑を耕そう。
土魔法で10m×10mの範囲を天地返しする。一旦その土や岩石をマジックボックスに入れて大きい岩や石を底に平らになるように戻す。次に中くらいの大きい石。
次に小粒な石を戻していって表面から1m位下までを細かな土にするがこの時腐葉土と堆肥を混ぜておいて地表に畝を作る。
50㎝幅で長さ10mの畝を両脇が30㎝の水を流す溝になるように鍬で手作業で作っていく。ここの溝は作業する時の自分が歩く場所でもある。
子どもの頃オヤジが家庭菜園でやってたことを思い出しながら作った。これで上手くいったら次からは魔法で一挙にやってしまおう。
国王から貰った種子と種芋を1畝ずつ播いていく。今日は魔法で水やりをする。あまり強くない水量で散水する。シャワーでの水やりのイメージだ。
ここまで身体に疲れは無い。適度な運動になって気持ちいいくらいだ。何日くらいで芽が出るのかな。楽しみだ。
ホーンラビットの毛皮を使って枕とクッションを作ってみた。うん、なかなか良い出来だ。
因みに、ホーンラビットはブラウン、ブラック、ホワイトとそれらの雑種が生息していて、この森ではホワイトホーンラビットが多く生息している。ホワイトがホーンラビットの中では1番気が荒くて強く、レベルアップに最高らしい。だから2羽倒しただけでレベルが4も上がったのだった。但し罠にかかって殺された場合は1しか上がらないらしい。
翌朝起きて畑を見回ると何と昨日種を播いたところは双葉の芽が出ていた。鑑定してもどんな野菜なのか見当もつかないこれは村の市場に行って名前と現物を見て確認してこよう。ついでにスープの素も有ったら買ってこようと思う。
折角芽が出たのに鶏に食べられたらいけないので畑部分を結界で覆った。これなら野生の鳥もいたずら出来ないだろう。
村への道中魔物を討伐していたらレベルが10になった。
『【時空間魔法】を取得しました』の声が聞こえた。
その事で【小距離転移】を取得していた。【遠距離戦闘察知能力】をも取得して森の入り口付近で複数の人が大型の魔物に襲われているのが察知した。俺は【小距離転移】を繰り返して現場に急いだ。
そこでは
残った胴体が暴れ回っているので2mの長さでぶつ切りにしていった。蛇は動かなくなった。
「おーい皆手を貸してくれ。ゴビータが大木の下敷きになっちまった」
見ると樵の1人が大木を積んだ馬車から転がり落ちたと思われる大木の下敷きになっている。
俺はその大木を一旦マジックボックスに入れてその男性の骨折をヒールで治療して横倒しになった荷馬車を怪力で元に戻してマジックボックスからさっきの大木を積みなおして、横倒しになっている2頭の馬に治癒魔法を掛けて動けるようにした。
ぽかんとしていた親方がはっと我に返って俺にお礼を言って来た。大木の下敷きになっていたゴビータという人も慌てて俺に頭を下げて来た。
「君本当にありがとう。危なく俺達全滅するところだった。君本当に強いんだなあ」
「俺も大木を取り除いてもらった上に骨折まで治して貰ってお礼のしようも無い。ほんとにほんとにありがとう」
「いいですよ。当然のことをしたまでです。それよりも皆さん全員ご無事ですか?怪我をしている人はいませんか?」
「あ、ジロベンスの奴がいねえぞ!」
「あいつ1番後ろに居て1番先に大蛇に襲われて、飲み込まれてしまったんじゃなかったか?」
それを聞いて俺は焦った。ぶつ切りにしちゃったけれどまさかその人まで切っちゃったのでは?
慌てて腹の膨らんでいる胴体部分を探す。有った。俺は蛇の腹の中に生体反応が無いかサーチした。
「いた!まだ生きています!今から蛇の腹を裂きます」
俺はミスリルメッキのナイフで充分に注意を払いながら蛇の腹を裂いて行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます