No.B02

ソレは雨の降る夜の事、

嘗て植民地支配したB国の企業や色んな国の企業と合併や同盟を繰り返して誕生した多国籍企業エクサス、

そのエクサス社の1角の研究室にて。

「シミュレーション完了…ほらやっぱりね、どうしたの?まだ動けない?」

「…だったら…この腕に刺してる針を抜いてくれないか?」

「はいはい」

女性研究者は被験者の男性の腕に刺した針を抜いて絆創膏を貼った。

「で。どうなんだ?結果としては?」

「『コスモノーツ第一世代』、『ライシス=ダウニー』の遺伝子情報を元に現在のコロニーの住環境と合わせて『コスモノーツ』の世代交代…詰まり進化に纏わる可能性の結果」

「…」

固唾をのむのも無理は無かった、

「矢張り水と空気が99%浄化出来ないから汚染物質や不純物が含まれたから、ソレに適合しようとした奇形と判断。進化した人類とは思えない」

「…そうか」

ライシスはそう言い採血した方の腕の絆創膏を擦った、

エクサス社の周辺に車が近づいて来た、

ただ其れは普通の自動車では無く軍用の装甲車、

B国陸軍と地球軍の2つが有る、

研究所前に付くと扉が開き銃を持った男達数名が研究所に侵入、監視カメラからの画像は既に企業の手に寄り静止した偽画像を表示されてた、

目的の部屋の前へ時限爆弾を仕掛けた。

銃を持った男達は研究所の玄関前に集まると其々装甲車に乗り込み去って行った。

研究所の1角が爆発したのは言うまでも無かった。

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