04 生きる様
「やあ…またお前か、お前は本当に悪趣味だよな」
私、に憑いている霊が話しかけているのは悪霊だろう。恐らくこいつが友達の由紀ちゃんを、目を離した隙に連れ去った。でもなぜか親しげに…
「んん?ああ、いやちょっとした娯楽だよ。そうゆう君こそ、少女に憑くなんていい度胸だな」
「はは、大丈夫さ。ちゃんと許可を取っているからな」
なんだこいつら…ただの変態か。というか、茶番はいいから早く返してくれよ。
「まあそれは置いといて…お返し願おうか、この子の友達なんだよ」
「ふむ、だがなぜそんな人なぞに協力する?我々にそんな義理はなかろうか」
「いやまあ…ちょっといろいろあってそうゆう仲なんだよ」
これ、もしかして失敗するじゃないか??しくじるなよお、そうなったら即払いにでもいってやろ。
「はあ。珍しいな、興味などないくせに。…うーむ、だがこちらもお遊びのため。そうやすやすとは返せぬのだ」
いや、それって完全に誘拐犯じゃん!そんなの理由にならないから!?
「悪いが、こっちも手が引けぬ。なら強制的に…」
「だ、大丈夫だから!」
な、なんだ!?いきなり遠くから、女の子の声が…
「お願い、幽霊さんはなにも悪くないから!」
「由紀…?」
そこにいたのは、なんと探してた由紀ちゃんだった。突然のことだからか、意識は戻ったみたいだ。にしても…どういうことなんだろう?
「その、これは、、私が崖に気づかず足を踏み外しただけなの」
「え、ケガはない!?大丈夫なの!?」
「う、うん…そこの幽霊さんが持ち上げてくれたの」
「え?」
その後、帰りながら事情聴取するとやっぱり同じ道をループしていたのは、奴のせいらしい。由紀ちゃんに関しては、無関係だったみたいだ。にしても、一時期ほんとにどうなるかと思ったよ…まだまだこんな面倒事が紛れ込んでくるかもしれない!?
余命少女と呪殺霊 猫と読む部屋 @Nekomoyomuhonne
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