3章 付きあえたけど・・・

おそらくどえす

3章 付きあえたけど

1、もう一度告白してみると・・・・


男の名前はC。


なお先輩(なおさん)を知ったのは高校1年の時。

同じ部活の1つ上の先輩だった。

1つ上はこの世代だとかなりお姉さんになる。

にもかかわらず一目ぼれしてしまった。

優しく笑顔がかわいい。

外見は綺麗な顔立ちしているのだが、時々無邪気に笑う時がある。

そのギャップが年下のCから見てもとてもかわいい。

ただ告白することも出来ず、なおには既に彼氏もいた。

会う時に挨拶してくれる笑顔。

それだけで心ときめく。

あまり会話することも出来ないままなおは卒業していった。


「せっかくならなおさんがいる大学に行こう」

と思い高3の時に勉強を頑張る。

その結果なおと同じ大学に行くことが出来た。

「なおさんは覚えているかな?」

と不安と期待を胸に入学する。

ただなおさんは見つからない。

噂によると海外に留学に行ったらしい。

しかも1年間も。

入学と同時にかなりへこむ。


せっかく大学に入ったのでサークルに入り、交友関係広めていく。

その中で自分を好きになってくれた女の子がいて告白される。

多少流される形で付き合う。

初めての彼女。

初体験。

色々な場所にデートに行く。


しかし半年ほどで振られる。

「なんか~~君は私の事ちゃんと見ていない」

と振られたときに言われた。

たしかに。

いまだになおの面影が消えない。


大学2年になる。

大学内を歩いていると

「あっ」

と思う。

なおさんだ。

かなり大人っぽくなり、綺麗な長い黒髪が変わらない。

ドキドキするC。

「1年待った」

「この時を逃しちゃいけない」

と声をかける。

「あ~~~久しぶり~~」

と覚えていてくれた。

「C君もこの大学入ったんだ」

と言われる。

少し話す。

だがなおは用事があるせいか急がなくてはいけない様子。

「LINE教えてください」

と思い切ってお願いするC。

「いいよ」

とあっさり了承するなお。


その後なおとCはLINEをちょくちょくする。

返信が来るたびにテンション上がるC。

一度思いきって

「お茶しませんか?」

とLINE送る。

すると

「いいよ、いつがいい?」

との返事。


学校帰りに喫茶店で待ち合わせる。

Cなりに服装髪形を気合入れた。

本当に来るのかドキドキする。

そしてなおさんが店に入ってくる。

笑顔で軽く手を振ってくる。


高校の憧れの先輩と初めてのデート。

なおさんからすればデートとは思っていないかもしれない。

Cにとっては重要な重要な時間。

しかし緊張するせいか声がどもる、上手く喋れない。

その姿を見てほほえむなお。


その後も数回お茶してくれた。

1時間ぐらいだがCにとっては夢のような時間。

そして店を出たところで

「ずっと好きでした、付き合ってください」

と意を決して言うC。

驚きの表情を見せるが、すぐに笑顔に戻る。

そして

「気持ちは本当に嬉しいの、ありがとう。でも・・・・」

と言われ振られるC。


家に帰り号泣するC。

翌日も涙が止まらない。

諦めなければいけないのだが諦められない。

でもなおの迷惑にはしたくない。


良くない事だとは分かっていたがそのままの気持ちをLINEで送る。

すると

「じゃあまた会おうか」

と返信が来る。

この時初めて

「????」

となおに対して謎を感じるC。


また会う。

なぜか前よりもなおはくだけた感じでCに接してくる。

振られたはずなのだが、そこまで嫌な風にも思われていない様子。

よくわからなくなるCだが、なおと話すことで前よりも好きになっていく。


なおが帰国してから7か月。

この1か月なおは機嫌が良さそうだ。

話聞くと新しいバイト始めたらしい。

「何のバイトしてるんですか?」

と聞くと週末旅館でバイトしてるとの事。


なおのことがどうしても諦められないC。

他の女には全く興味なくなるくらいなおの事で頭いっぱいになっている。

とはいえ一度振られている身。

自分以外にもなおに告白して振られた男の話は何人も聞いている。

思いが消えず、もう一度なおに告白する事にしたC。

「やっぱり好きです」

と言葉震えながら伝える。

答えはわかっている。

でも言わずにはいられなかった。


すると返事が来ない。

なおを見ると何か考えている。

しばらく考えた後、なおの目つきが変わる。

見た事ないなおの魔性の目。

顔は笑みを浮かべている、目の奥が力強い。

初めて見るなおの顔。

鳥肌がたつ。


「本当に付きあいたい?」

となおが聞いてくる。

「はい」

と言うC。

「本当の私の事知っても嫌いにならないって約束できる?」

と意味ありげな言葉を発するなお。

ただCのなおを思う気持ちはだれにも負けない自信がある。

「約束できます」

と言うC。

すると

「そっか・・・」

とにこっとするなお。

「C君なら・・・私が思うような男かもしれないし・・・」

と言われる。

「じゃあホテル行こう」

となおが言う。

「ん・・・・ほ・・・て・・・る・・・・?????」

ホテルと言われた気がする。

聞き間違いかもしれない。

「ほ・・・てる・・・ですか?」

「そうだよ、いこっ♪」

と楽しそうななおの声。

手を掴まれ引っ張られる。

始めて触ったなおの柔らかい手にぼ~~~としてしまうC。


※続きはM男のブログ、またはムーンライトノベルズに書いてあります。

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3章 付きあえたけど・・・ おそらくどえす @tokidokidawane

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