犬人が書く異世界生活日記
猫渕 比加流
一日目
今日からこの日記を毎日書き始める。誕生日に立派なノートをもらったから書くことにした。僕はカナ13歳。犬人。フェルノラのルナボス村に住んでいる。今日は平日だから学校がある。家を出たら、幼馴染のリーフがいた。「おはよう、カナ」リーフは僕と違っておとなしい性格。
「おはよう、リーフ!」僕たちは一緒に学校に向かった。この村に住む子供たちはルナボス学舎に通っている。ここでは、読み書きや算数、自然と魔法を習う。「カナ、寝ぐせ」「本当? 」「うん。直してあげるね」リーフは優しい。僕は髪が短いし、寝ぐせなんて気にしたことない。でも、リーフはいつも直してくれる。そして僕たちは教室に入った。授業では、先生の話をよく聞いて、ノートに書き写すのが日課だ。授業が終わって、昼ごはんの時間になると、僕たちは広場に集まる。弁当箱の中には、パンにベリーが入っている。「いただきまーす!」僕らは手を合わせながら元気よく言った。「カナ、口の横についてる」リーフはそう言いながら、僕の口元をハンカチで拭く。「ありがとう」僕は照れ笑いしながら言った。家に帰ると、お母さんが夕食の準備をしていた。「ただいま!」「おかえりなさい、カナ」お母さんは微笑みながら迎えてくれた。僕たちは食卓について、食事を始めた。今日の献立はシチューとパンだった。僕はシチューを一口食べて、顔がほころぶ。とても美味しかった。食事が終わると、僕は自分の部屋に行って宿題をした。それから、庭に出て花や植物の世話をする。夕方になると、夕焼け空が広がり始めた。その景色はとても美しかった。この日常が僕にとって最高のものだった。
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犬人が書く異世界生活日記 猫渕 比加流 @akamiya
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