剣と魔法のコロシアム転移

@yyy1

プロローグ

この異世界には五つの世界が存在している。


人間の住むミットガルド。


魔族の住むダークライド。


神々の住むアスガルド。


精霊の住むスピリット。


魔獣の住むマッドビースト。


そして、五つの世界は協力関係を取らずに500年間に及ぶ戦争をした。


人間は他の世界に勝るために科学を急速に発展させ、自然法則を無視できるほどの武器を作り、

これを危惧した神々や魔神は絶対的な力を掲げ、他世界に力を誇示し、人間同様に圧倒的な力に対抗するため、精霊や魔獣は力や知恵を高めていった。


これが、どの世界でも脅威と判断さ

れ、戦争を長引かせた要因だった。


しかし、遂に五つの世界は我慢できなくなり、

神々の頂点ゼウス、魔王ジーク、人類代表ユリウス、精霊王オベロン、魔獣代表鬼神ゼリオンらが中心となり、ある発表をした。


「神々の頂点ゼウス、魔王ジーク、人類代表ユリウス、妖精王オベロン、魔獣代表鬼神ゼリオンの名の元において

ここに五つの世界の最強を決める神魔人精獣しんまじんせいじゅうコロシアムの開催を宣言する!」


圧倒的声量とともにゼウスは雷を纏いながら言った。


「ウォオーーーーーーーーーーー!」


人間、神、魔神、精霊、魔獣全員が咆哮した。

これは永きに渡る戦争を終わらせる出来事だと捉えられ、

嬉しい者、哀しい者、希望を持つ者、絶望を持つ者、興奮する者。

様々な感情を持った者が声をあげた。


「ルールを説明する」


ルール1 各世界から選抜された八人     

    をコロシアムの戦士とする。


ルール2 五つの世界のすべての戦士 

     をだし、生き残った戦士の

     世界を最強と認める。


ルール3 闘技場から出る、棄権する

     死ぬの三つが勝敗。


「ルールはこんだけだ! さあ、期間は1か月後。 存分楽しもうじゃないか」



数日後


ミットガルドのとある都市に建設されてある研究所では


「ユリウス様! ようやく完成しました」


白衣を着た一人の科学者がユリウスに言った。


「素晴らしい! 完璧だ! 遂に完成した!神や魔神すら殺せる八人の戦士に相応しい最強の武器が...」


白衣着た科学者の前にあるテーブルには異様な雰囲気を放つ八つの武器が置かれていた。


「あとはこの武器に相応しい戦士を探すだけだが」


「すみません、そのことなんですが...」


「この武器たちに適合する人がこの世界にいなくて...」


「なに! それはどういうことだ」


「実は...この武器たちを使うには、自然のエネルギーを持つ人ではないむりなんです」


自然エネルギーは神々や精霊だけが持つ特別なエネルギーで、世界が持つ膨大なエネルギーとも言われている。


「そんな力を持つ人間はこの世にいません」


「いいや、いる。 人間でしかも自然エネルギーを持つ者たちが」


「誰ですか!? そのような力を持つ者たちは?」


「それは、別の世界にいる異世界人の勇者だ!」


一方


神々の世界アスガルドでは

ゼウス、ネメシス、ポセイドン、タナトスがコロシアムの話を始めていた。



「ハハハ! さあ、決めようじゃないか神側の戦士を! 実力と威厳を兼ね備えた圧倒的な戦士を!」



「ああゼウス、圧倒的な差をどこの世界にも見せつけるぞ。特にクソミットガルドにはな。」



「いやーいいね。 みんなヤる気になっていいことだ。」



「ええ。本当にそう思います。」


神々はほとんど余裕の表情を見せながら、1ヶ月までに戦士を決めたが、それは魔族や精霊族、魔獣も同様だった。

ただ、人類は早急に異世界人の勇者を召喚しなくてはならなかっため、必死の表情でコロシアムまでの準備をしていた。


「ユリウス様。 転移装置と自然エネルギーを使い、本来異世界まで転移でところを、無理やり力を拡張し、異世界転移を可能にしました。」


「ああ、さすがだな。 準備ができたら始めてくれ」


「わかりました。」


「作動させます!」 

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