生き別れの弟

 わたしには生き別れの弟がいる。
 複数名いる。
 生き別れの妹もいるが、弟よりは少ない。

 なにやらかしとんじゃ。

 理由は、彼らのやることがわたしと同じなのである。
 なぜそんな失敗をする。
 その内容が、わたしと同じなのである。

 うん、やったよね、同じこと。
 しかもね、わたしもアイスだった。
 お店も銀座のもので、数もニ十個。
 あの、お高いお店のアイス、それよ。

 悔し涙で塩アイスになるんだよねこういう時は。
 怖そうで怖くない少し怖いなんてもんじゃなくて、ふつうに怖いよね。
 だってアイスだぜ?

 こういう時は、「生き別れの弟よ、強く生きろ」と読み終えることにしている。