第33話おわりに
以上が僕が再現した「キジマさん」のお話です。
3つ目の問いが、僕の予想と少し違ってしまいましたが、そもそも正解とされる3つの答えが佐藤士郎氏の体験が元になって出来上がったからだと思います。
別に正解なんてありませんし、「キジマさん」が常に同じ質問をしてくるとは限りません。
ただ、恐れず、真摯に、正直に、向き合えば良いのです。
でも僕は、メッチャ怖いです。
通常「怪談」と言うと、何かしらの原作があり文章として残っています。
文章があるからストーリーは正確に伝わりますが、それはそれで誰かの創作の可能性が高い訳です。(大概の怪談は創作ですよね)
「キジマさん」はバリエーションも多く、ストーリーも正確には伝わっていません。ですから逆に実話の可能性がとても高いのです。
人々の口から口へ
この辺も「口裂け女」に近いものを感じます。
僕の勝手な推測ですが、「口裂け女」は「キジマさん」が元になっているのではと思っています。(「口裂け女」の話はまたいつか)
それはそうと、木嶋耀子は
成仏し、家族の元へ旅立った、としたいのですが、意外とまだ現世を彷徨っているかもしれません。
我々生者には長く感じる年月も、
この世の移り変わりを眺めつつ、今宵は何処へ参ろうかと。
ここまで読んだあなたの元かも
了
キジマさんを探して キヒ・ロフン @suesun
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