エピローグ
エピローグ
また、1週間が経った。
先輩の筆箱紛失事件など、いろいろなことが解決し、私たちの街に平和が戻って来た。また、いつブルーライトたちが盗みを働くか分からないけれど、ずっと平和な街であってほしい。
私は、これまでの冒険をとおして、友情や仲間の大切さを改めて学んだ。
みんなで、もっと楽しい中学生活を送りたい。
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月曜日の昼休み。
私は、教室の掃き掃除をしようとして、掃除ロッカーからほうきとちりとりを取り出した。
「やーい、影!」
「何よ、鈴木!」
鈴木が話しかけて来た。
「おーい、影ー!」
なんか、入り口の方に、葵斗や夜野ちゃん、輝に陽斗とかのシャドウムーンメンバーがいるんだけど!?
「なんか調子いいよな、影」
鈴木が言った。
鈴木とは、前よりも仲良くなった。
だけど私は、今までの鈴木に、なんだかムッときた。
「こうなったらもう!」
私は、ほうきとちりとりを武器代わりに、鈴木を追いかけた。
真知子が「いけー、影ちゃん!」って応援してくれてる。星子ちゃんが、笑顔でこちらを見ている。
・・・・いや、もう掃き掃除なんかじゃない。
もうコレ、追いかけっこなんですけど〜!!
「コラーっ!鈴木〜!」
私は教室の中で必死で鈴木を追いかける。
「ごめんなさーいっ!」
鈴木も、必死で逃げる。
入り口の方で、シャドウムーンのメンバーたちが笑っている。
クラスメイトも、みんな。
「覚悟しなさいよ!」
「ごめんなさーいっ!(涙)」
教室の中は、笑いで溢れている。鈴木はもう、「ごめんなさい」しか言うことがないのかな?でも、鈴木と仲良くなれてよかった。
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その頃。朝枝県警の駒村刑事、朝日刑事は、斎藤宝石店で強盗犯を逮捕しようとしていた。
「一体、何人いるんすかね?コイツら」
朝日刑事は言った。
どうやら、ダークスターとは別の悪の宝石コレクター集団のようだ。
「さあ?」
駒村刑事が首を傾げた。
「頑張れ、刑事さん!」
絵里子が刑事たちを応援する。
その時、駒村刑事は思った。
「犯罪なんて起きなければいいのにーっ!」
と。この後、駒村刑事たちは、たくさんの強盗犯を捕まえることになるのだった。
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キーンコーンカーンコーン
あっ、チャイム!
私は、鈴木を追いかけまわすのをやめると、ほうきとちりとりを掃除ロッカーにしまった。
「よし、5時間目も頑張るぞー!」
私が言うと、クラスメイトたちが「おー!」と言ってくれた。
私は今までの怪盗活動を通して、仲間は大切だと改めて学んだ。
このまま、平和な日常が続きますようにー
怪盗シャドウ!〜イチから始める怪盗業〜 完
怪盗シャドウ! 〜イチから始める怪盗業〜 迷M _りみ @mei_m_rimi
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