第12章 みんなと過ごすとき
第36話 1日の終わりと1日の始まり
空がピンクとオレンジ色に染まりかけたころ、私たちはショッピングモールから出た。
「楽しかった〜!」
私たちの顔は笑顔で溢れていた。
みんなは景品や買ったものを持ちながら、しゃべっていた。
私は、今までの事を通して、みんなの絆が深まったと思った。
最初は苦手だった鈴木にも、いざ話しかけてみると、意外に面白いやつだったりした。
みんなが笑顔で歩いていく。私はその後を追いながら歩いた。
私は、仲間たちといることが、そして仲間たちと笑顔でいられることが、何より大好きだった。
私たちは、夕焼け空の下を、笑顔で歩いて行った。
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月曜日の朝。空は青く澄み渡り、太陽がキラキラと輝いていた。
私は、自分の部屋の窓を開けると、ううんと背伸びをした。
窓から入ってくる風が、とっても気持ちいい!
私は制服に着替えると、リビングに行く。
机の上には、朝ごはんが置かれていた。いい匂い!
「いただきます!!」
私は手を合わせると、元気よく声を出した。お皿には、焼きたてのトーストと目玉焼き、それにサラダが添えられていた。愛情たっぷりの朝ごはん。ひと口食べると、ふわっとした卵とバターの風味が口の中に広がり、心が温かくなった。
「今日は何か特別なことあるの?」
お母さんが聞いてきた。
「特になにもないけど、放課後に友達と遊ぶ予定だよ!」
私は嬉しそうに答えた。
みんなと過ごす時間を思い浮かべるだけで、自然と笑顔がこぼれる。
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朝食を終え、急いで支度を整えた。家を出ると、青空が広がる快晴の日だった。私は輝や真知子と合流し、一緒に学校へ向かった。
「昨日のショッピングモール、ほんと楽しかったね!」
輝が話しかけてくる。
「うん!鈴木とも仲良くなれたし、また行きたいなあ」
私が答えると、輝も頷いた。
「次は映画とか行こうよ!」
真知子が提案する。
「それ、いいね!みんなで行けたら最高だね!」
私たちの会話は自然と盛り上がり、学校までの道のりもあっという間に感じられた。
教室に入ると、クラスメイトたちがすでに集まっていた。
いつもと変わらない、明るい雰囲気に包まれる。
授業が始まる前に、軽く雑談しながら過ごし、これが日常の日々の中での何気ない幸せだと改めて感じた。
憧れと期待を胸に、今日も一日がスタートした。私は、仲間たちと過ごす放課後が待ち遠しかった。
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