第35話 みんなで買い物!
「はー、やっと当たった!」
「影ちゃん、おめでとう!」
クジ引きの興奮を思い返しつつ、仲間たちと一緒にショッピングモールの人混みに流れ込んでいく。心の中はまだ高揚感でいっぱいで、嬉しさで顔が笑顔でいっぱいになっていた。
お目当ての景品を手にした私の手は、まるで宝物を抱えているように感じる。
「次は何を買うか?」
輝が楽しそうに聞いてくる。
みんなそれぞれに欲しいものがあるようで、目をキラキラさせながら周りを見渡している。そんな光景を見ると、やっぱりこの仲間たちと一緒にいることが大好きだと思った。
「私は新しいスニーカーが欲しいです!」
夜野ちゃんが嬉しそうに言う。運動神経バツグンの彼女にピッタリの選択だ。
「じゃあ、みんなで行こう!」
真知子がわくわくしながら言った。
私たちはそのまま靴屋さんに向かうことに。店内に入ると、カラフルなスニーカーがずらりと並んでいて、それだけで気分が上がる。
「この色が好きです」
夜野ちゃんが目を輝かせている
「試し履きしてみますね!」
さっそく何足かを手に取って行く。
私も彼女に続いて、自分の好きなデザインのスニーカーを見つける。
「影、それ似合いそうだな」
鈴木が私の選んだ靴を見て褒めてくれる。鈴木にしては珍しい。
嬉しくて思わずにんまりしちゃった。
しばらく靴売り場で試着を楽しんだ後、次はお菓子屋さんへ。さっきクジ引きで当たったお菓子の詰め合わせが思い出され、さらに甘いものが食べたくなる。
「ここ、すごい可愛いお菓子があるよ!」
真知子が指を差す。見ると、キャンディやカラフルなクッキーが所狭しと並んでいて、まるでお菓子の楽園みたい。私はたくさん買いたくなってしまった。
「じゃあ、みんなで好きなものを選ぼう!」
提案して、カートに次々とお菓子を入れる。みんなの笑い声が響き渡り、楽しい雰囲気が一層盛り上がる。
お菓子を手にしたところで、今度は洋服のお店へ。
「影、これ絶対似合うよ!」
葵斗が手に取ったトップスを差し出してくれる。
照れくさい気持ちもあったけど、彼のセンスには信頼しているから、その服を試着することにした。
きてみた後、試着室で鏡の前に立つと、みんなが外で待っているのが聞こえてくる。
「影ちゃん、早く見せて!」の声に、ドキドキしながらドアを開ける。自信満々にしているつもりが、心臓がバクバクしている。
「わぁ、すっごく似合う!」
仲間たちが盛り上がり、「それ買っちゃおう!」なんて言ってくれる。
嬉しい気持ちでいっぱいになりつつ、結局その服を買うことに決めた。
こうして、みんなでの買い物は楽しくて、盛りだくさんの思い出になった。笑い声と歓声がこだまする中、私たちの絆もより一層深まった気がする。楽しい1日が終わりに近づいていくが、私にとっての大切な瞬間が心に刻まれているのを感じていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます