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  • 百物語のひとつめへの応援コメント

     語られて消される炎が供養になるならば。
     あってはならないと何度も語った末に消された炎で供養された愚かな男は、いったい誰のことだったのでしょうか。

    『百物語のひとつめ』として何度も語り語られる。それでも浮かばれぬ後悔を、静かな男の語り口に見るような。

     そんな風に思えました。

    作者からの返信

     釘を刺した感じです。
     怪談も物語なので物悲しく(同情できる形で)終わるか、あるいは身勝手な人間が酷い目に遭って終わる、という形になる事が多い筈。
     勿論、リアルに考えるなら、身勝手な人間が得をして終わるだけの出来事もあってもおかしくはない。でもきっとそういうものは「物語」にはならない、あったとしても残らないと思うのです。
     「あってはならない」は、私のそんな願いも込めています。
     死者の無念や化け物の悲哀を語る以上、怪談には敬意を払って欲しいので……

    編集済
  • 百物語のひとつめへの応援コメント

    新たな幽霊の解釈!恨みを抱えて化け物に変じた者達と言う部分を読んだ時、この解釈を踏まえた新たな恐怖譚を想像してしまいました。 

    作者からの返信

     読んでいただきありがとうございました。

     幽霊に限らず、鬼、山姥など、「元は人間」という化け物も案外多かったりします。これを踏まえて物語を読むと、また違う側面が見えてきて、一段怖くなったりもします。
     ……そんな私はホラーは苦手だったりするのですけどw

  • 百物語のひとつめへの応援コメント

    「話にはそんな幽霊達なんか出てこない」と、何度かエクスキューズのように言われる台詞が、最後まで読むと反転したように感じられました。
    私という読者の勝手な読みの中では、「話には」出てこない。幽霊がいないとか、この世に出てこないとか、自分の話を語らないとは、言っていない。そう読める気がしたのでした。

    蝋燭同士が会話していて、生きた人間がいない風景にも読める気がして、終わりでぐっと盛り上がったように感じます。

    作者からの返信

     怪談がフィクションなら、「現実には出てこない」。でも伝承では百の物語を終えると幽霊や化け物が「出てくる」。まるでその時を待っているような……
     想像力の広がる豊かな感じ方だと思います。人がおらず、蝋燭だけが揺らめいて、一つ、一つと消えていく光景も、なかなかにそそるものがあります。

     読んでいただきありがとうございました。

  • 百物語のひとつめへの応援コメント

    百物語の山場は百本目の蝋燭と誰もが思うところ、この小説のタイトルは百物語のひとつめ……。この時点で引き込まれます!さらに蝋燭にまつわる命と死の怪談が、落語調の素敵な筆致で描かれていました!!

    作者からの返信

     ありがとうございます!
     百物語って、きっと最初と最後で雰囲気はがらりと変わってそうな気がしますよね。最初は儀式めいた光景の中で、その心構えを決めるように。