登場人物の設定が混み合っており、とても興味深く読み続けました。
ヒロインと婚約者には、婚約者の彼の生命維持には不可欠な闇魔法の関係があるにもかかわらず、それを知らされない婚約者は婚約破棄を宣言し、ヒロインは失意の抱え、暫く交流が途絶えていた義兄の住む自領地に義兄が歓んで迎えてくれるのか疑心暗鬼のまま帰省すると、既に義兄は婚約破棄と帰省を把握済みで、途中まで迎えに出るという件に、ホットした次第です。その後義兄はヒロインを虐めてきた輩への、ざまぁ、を繰り出す様には痛快と言わざる得ません。
今作者は他の作品のレビューにも記しましたが、ヒールに対して、ざまぁ、の描写はありますが、断罪で処刑とか追放処分にはせず、身分を落とすも生き続ける様を描いており、とても共鳴しております。