ハート祭り
オレが気づいてしまったこと…
それはオレたちって両思いなんじゃね⁉︎ってことだ。
あと、もう一つ。
百合猫…めっちゃかわいい‼︎ってことだ。
まぁ、それは元々知っていたが…改めて再確認したって感じですね。
…
「あのさ、百合猫」
「うん、なに?」
「百合猫はさ、オレのこと…」
「好き」
⁉︎
百合猫‼︎
くい気味に好きって…
そんな、そんな…っ
「えと、まずありがとう。そして…なんでオレ?」
と、率直な意見をきいてみた。
すると百合猫は、
「だって友希人すごく優しいし、一緒にいて安心するし、いつもわたしのこと気にかけてくれるし、ほんとに大好きで気が狂いそうなほど好きすぎるの。」
と、目の前のオレにすごいことを伝えてくれた百合猫さん。
マジか。
オレはめっちゃ恥ずかしくなって、ニタニタしてしまいそうなのを堪えながら眉間をつまんで下を向いた。
だって…オレいまさ、めっちゃ赤面してる。
自分でもわかるくらい顔がポッポポッポしているのだ。
百合猫が、こんなにもストレートに気持ちを伝えてくれるなんて…。
じゃあ、次はオレのターンだ。
「百合猫…オレも百合猫のおっちょこちょいでうっかりで天然なかわいいところが大好きだよ」
と伝えた。
すると…
「それって…ディスってるよね?」
と百合猫が少しかなしげな表情をみせた。
…
これはあかん‼︎
オレ…意思疎通下手くそかッ⁉︎
コミリョクゴミクラスです…。
ごめんなさい、百合猫…。
「えと、オレ…オレね…」
「うん?」
「オレも百合猫が好き過ぎる‼︎」
と言いながら、もう百合猫をガッツリ抱きしめてたよね。
オレに抱きしめられた百合猫は、
「いつから?いつから好き?」
と、優しい声で聞いてきた。
もう、百合猫の声で眠ってしまうくらい心地よかった。
だから、いつからって聞かれても頭がまわりません。
なので
「いつからかわからないくらいから」
と、自分でも何を言っているのかわからない言葉を発していた。
まぁ、ほんとにいつからかわからないくらい前からオレは百合猫が好きだったんだと思う。
はっきり気づいたのは、あの勘違い事件からなんだけどね。
あの勘違いがお互いなかったら、オレたちは進展していなかったかもしれない。
「百合猫、好き、大好き」
「うん、わたしもすきすき、大好き」
オレたちは、顔を見合わせてクスクスと笑い合い、そのまま見つめあってキスをした。
そして百合猫は、言った。
「わたし、ずっと友希人が実紀人だと思ってたから、久人の友希人って感じがするの。それに友希人には、彼女がいるって思ってたから…だからね、今すっごく嬉しいよ」
と、オレに抱きついてきたじゃないかっ‼︎
幸せかってんだよ‼︎
いや、幸せすぎんだろ‼︎
「百合猫…オレも幸せ」
と、二人でずっとギュウギュウ抱きしめ合い、お互いの気持ちを何度も確認した。
好きが溢れています‼︎
オレは、この気持ちをいつまでも忘れないように、心のボックスにたくさん詰め込んだ。
そして閃いた。
ハートの詰め放題ってないんかな?と。
そしてすぐに答えはでた。
ない‼︎と。
そしてすぐにまた思った。
いや、やっぱりある‼︎と。
百合猫とのキスとかハグでオレの心は満たされ溢れた。
百合猫がオレのハートの詰め放題を満タンにしてくれた。
なのでオレもお礼に百合猫に、たくさんの愛の詰め放題を差し上げた。
まぁ、差し上げつつ…オレも幸せなんっすけどねぇ♡
「百合猫〜、ゆりゆり百合猫〜♡めっちゃ好き‼︎」
「ありがとう、わたしも好き過ぎる♡」
と、オレたちは毎回会うたびにこんな感じで、愛の詰め放題を開催しているのでありました♡♡
おしまい♡
夏風邪と夏バテのハーフでアニオタなボクがうっかりイメチェンしてしまった⁉︎ そして美人な幼馴染と… 猫の集会 @2066-
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます